上司ガチャは外れがデフォ

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拝啓

新入社員の皆様へ

社会人になって、実際に働いていく中で、会社の色々な理不尽さを感じ始めていると思います。

特に上司が「外れ」であることが徐々にわかってきて、「ああ、なんて会社に入ってしまったのだ…」と絶望している人は多いのではないでしょうか?

そんな人に1つアドバイスを。

あなたの上司がたまたま「外れ」なのではなくて、大抵の上司は「外れ」です。

なので、自分の不運について嘆く必要はありません。

それがデフォルトです。

そんな中でどうやったら楽しく(少なくとも絶望せずに)仕事を続けられるか、を今日は書いていこうと思います。

参考になるかはわかりませんが、読んで頂けたら幸いです。

外れかすごく外れかものすごく外れ

今日は新入社員へのメッセージから始めてみた。

社会人の先輩としての立場から言わせて貰うとするなら、上司の当たり外れに左右されない状態をできるだけ早めに構築した方が良い、そういう仕事のやり方(スタンス)を身に付けた方がいい、ということになる。

そして、できることなら、お金も貯めておいた方がいい、ということも併せて記しておく。

僕の経験では、上司が「当たる」ことはまずない。

それこそSSRくらいの確率だ。

大抵の上司は「外れ」か「すごく外れ」か「ものすごく外れ」のどれかだ。

「普通」であったら、それこそ神に感謝の祈り(十字を切って)を捧げた方がいい。

上司が外れても生き延びる術を

いや、冗談ではなく、本当にそうなのだ。

僕は20数人(もっとかもしれない)の上司と仕事をしてきたけれど、その中で「当たった」のは2人だけだ。

そう考えると、10%前後なので、SSRというのは大げさかもしれない。

ただ残りの90%は「普通」ですらなかったし、それこそ「ものすごく外れ」もかなりの比率でいた(体感的には3割)。

その度に「早く辞めたいな…」と思っていたし、実際にメンタルが大きく崩れることになった。

本当に思い悩んでいる人程ではなくとも、僕でさえ、この線路に飛び込んだら楽になるだろうな、と思ったことはある。

だからこそ、新入社員の人にはそう思って欲しくないし、たとえ上司が外れても生き残る術はあるし、それを早めに身に付けておいた方がいいよ、ということを(お節介かもしれないけれど)書いているのだ。

腐らずに仕事をする

僕は部下にもよく言っているのだけれど、「結果さえ出しておけば、目の前の上司はあまり気にしなくていい」と考えている(もちろんその「上司」には僕も含まれている)。

営業の世界だけなのかもしれないけれど、結果というのはその営業マンの実力を端的に証明してくれる。

仮に上司に嫌われていても、どんなにそいつが悪い評価を付けていたとしても、結果は結果であり、それが素晴らしいものであれば、正直どうとでもなる。

ポジティブなことを言うのであれば(そして僕はそれに救われてもきた)、その結果を見てくれている人が必ずいるものだ。

それは何も社内だけではない。

お客さんもそうだし、社外の人もそうだ(僕はどちらにも助けられた)。

だから、どんな上司に当たっても腐らずに仕事をする(いい仕事をする)というのはとても大事なことだ。

いい仕事をしていれば、いつかどこかで光は射してくる。

嫌いな上司はいつかいなくなるし、自分がその場所からいなくなってもいい。

そうやって、何とか暗いトンネルを潜り抜けて欲しい。

冷静な判断ができなくなる前に

性格的なこともあるのかもしれないけれど、僕は嫌いな上司の言うことはとことん聞かないようにしていた。

それでより一層嫌われていった

もちろんそこには「若気の至り」的な要素もあって、それは本当に反省すべきところではあるけれど、今の僕が振り返った時にも「まあ、仕方なかったよな」とは思えるくらいのものであるし、そのくらいの気概がなければたぶん生き残っていけなかったのだ。

パワハラというものには直接的なものもあるし、間接的なものもある。

どちらにしても、日々会社に行きたくなくなるもので、冷静な判断ができなくなる、というのも本当によくわかる。

そういう「どうやっても本当に辛い局面」が訪れた時の保険として、お金は溜めて方が良い、というのが僕の2番目のアドバイスだ。

ファイナンシャル・インディペンデンスを確保する

もちろん新入社員時代の給料なんてたかが知れていると思う。

でも、その一部を貯蓄(投資)に必ず回しておくことが重要だ。

それは、(実際に言うかどうかは別として)本当に嫌になった時に、上司に対して「ファック・ユー」と言って仕事を辞める自由を残しておく為だ。

「ファック・ユー・マネー」と言っても良いし、もう少し上品に言うなら「ファイナンシャル・インディペンデンス」を確保しておくことが、メンタル面での保険に繋がる。

もう少し突っ込んだ話をするのであれば、NISAでもつみたてNISAでもいいから、とにかく税務的なメリットがある制度を使って、信託報酬の安い外国株式に投資するインデックスファンドを積み立てておくといい(怖いと思うなら、少額からで構わない。値下がりしても買い続けることが重要だ)。

仕事での結果が上司に左右されるものであるのに対して、投資の結果というのは自分の裁量である程度コントロールできる。

そして「いつでも辞めてやるぜ!」と心に思っておければ、上司ガチャが外れても、大して動揺することはなくなる。

どうせ上司は外れるのだから

そういう意味においては、会社に依存しないで収入を得られる方法を探っておくこと(副業等)はとても重要だ。

そこでの人間関係が案外自分を助けてくれたりもする。

学生時代とは違って、自分の意思によってイジメから逃げることができる、というのが社会人のせめてもの救いだと僕は思う。

ただもちろんその為には生きていく糧が必要でもある。

だからこそ、自分で稼げる実力(仕事)と勝手に稼いでくれるもの(投資)を併せてやっておくことを僕はお勧めしておく。

今は仮に上司が外れでなくても、必ずどこかで外れの上司にぶち当たる。

その為の保険は準備していても決して損はないはずだ。

それではまた。

いい仕事をしましょう。


あとがき

勤め人である以上、上司との相性は非常に重要です。

もちろん自分で事業を立ち上げられるくらいの実力と度胸があれば、そんな不毛な消耗なんてしなくても済むのかもしれませんが、大抵の人はその勇気がないまま、クソみたいな上司と仕事を続けるという選択肢を選ぶのだと思います(僕がまさにそうです)。

その際に、「上司は外れるものだ」ということをデフォルトとしておけば、そしてそれを前提にキャリアプランを設計しておけば、思い悩むことも少なくなるはずです。

辛くなったら辞められる、いつ辞めても大丈夫な状態を作っておく。

実際にその権利を行使するかどうかは別として、その準備は必要であると思います。

不運を嘆くのではなく、できることをやっていきましょう。