ちょっとした強弱でチームは変えられる

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「特別な何か」ではなく「微調整」が大事

「マネジメント」というと身構えてしまう人がいるようだけれど、そこまで大層なことと捉える必要はないのではないか、と考えている。

というか、イメージとして大事なことは、「大きな何かをする」ことではなく、「強弱をつける」ことであり、このニュアンスが分かるか否かでその成否すら変わってくる、と思っている。

そこに「特別な何か」は必要ない。

どちらかというと「微調整」のようなものの方が、日々の仕事の上では大切である。

もちろん、時と場合によっては「改革」のようなものが必要とされる場合もあるけれど、大抵はそこまでの大きな変革は必要なく、今あるものをどう活かすか、その活かし方が重要なのである。

だから、もしあなたがマネージャーとして肩の力が入っているのだとするなら、それは今すぐにやめた方がいい。

「いてもいなくても変わらないけれど、やっぱりいると成果が違うんだよな」

そのくらいの強弱。

それがマネジメントである。

何だか言いたいことはすべて言ってしまったような気もするけれど、今日はそんなことを話していこうと思っている。

それでは始めていこう。

しっくりこない時何をするか?

新しいチーム。

既存のチーム。

どちらでもいいのだけれど、何となくチームがしっくりきておらず、あなたは何らかの方策が必要だと考えたとする。

その際にどのような動きをするか?

現状分析と対策

僕が大事だと思うのは、「現状分析」である。

これがなければ何も始まらない。

でも、多くのマネージャー達は、これを疎かにしているように僕には見える。

もちろん彼(彼女)らは反論するだろう。

「いや、私はチームのきちんと現状を見極め、それに基づいて対策を打っています」と。

まあ確かに、そうでないとまでは言わない。

現状分析をやっていないとまでは思わない。

ただ、足りないとは感じる。

というか、「現状分析」よりも「対策」に力をかけているように僕には見受けられる。

大事なのは「現状分析」である。

「対策」ではない。

以下、もう少し詳しく書いていく。

現状分析は対策する為にやるもの?

多くの人は「対策」の為に「現状分析」をしようとしている。

こう書くと、「そりゃそうでしょ!」と思われる人も多いと思う。

まあ確かに間違ってはいない。

ただ、僕からすれば「対策」というような大仰なことはチームの成果を向上させるためには不要なのだ。

そんな力みはいらない。

どこか具合が悪い所があるとして、外科的な手術をしようとしているのが多くのマネージャーの動きである。

その為に問診があるというか。

あくまでも大事なのは「対策」の方であって、「現状分析」はその前段に過ぎないと考えているというか。

シームレスであることの重要性

繰り返すが、このような考え方が間違っているとまでは思わない。

でも、ちょっとイメージというか、ニュアンスが違うのだ。

手術というよりは整体というか、体のバランスを見て、ちょっとおかしな部分があればそこに手を入れる、そんな感じなのである。

そしてそれは恒常的にというか、動的に行われるべきなのだ。

現状分析と対策は、敢えて分けるほどのものではなく、どちらかというと同時並行的に行われるべきものである、そんな風に僕は考えている。

「現状分析は終わった、次は対策だ!」ではなく、その継ぎ目がない(シームレスになっている)という感じなのである。

手を抜くことも重要

またそれは「手を入れる」だけでなく、「手を抜く」ことも含まれる。

マネジメントというと「加える」ことをイメージする人が物凄く多いのであるが、「減らす」ことも同じくらい(それ以上に?)重要なのである。

何だか書けば書くほど分かりづらくなってきたような気がするけれど、そのようなちょっとした強弱によって、チームの健康状態を動的に保っていくことを僕はマネジメントと捉えている。

そういう意味では、ある時点で有効だった打ち手が、別の時点では有効でなくなったりもする訳で、マネージャーはその時々のチームの状態に合わせて適切な対応をしていく必要があるとも言える。

煮え切らなさを抱えていこう

これは良い意味でも悪い意味でも「騙し騙しやる」ということと言い換えることができるかもしれない。

多くのマネージャーは「良い状態」を作ろうと試行錯誤しているようだし、それは別に悪いことではないのだけれど、チームにあるリソースが有限であること(時間軸も含めて)についてはあまり意識されていないように僕には思える。

だから「根治」とか「完治」みたいなものを目指すのではなく、どちらかというと「対症療法」的なものを目指す方が現実には即しているのである。

そのようなある種の「煮え切らなさ」を抱えながら、それでも少しずつ前進していく(しようとしていく)ところにマネジメントという仕事の奥深さがある。

すっきりはしないし、はっきりもしない。

「これが原因だ!」というようなものも存在しないし、「その為の打ち手はこれだ!」みたいなものも存在しない。

でも、だからと言って、何もしないのとでは大きな違いがある。

それがマネジメントなのである。

それではまた。

いい仕事をしましょう。

あとがき

マネジメントにおいて大事なことは「完璧」を目指さないことです。

様々な矛盾やおかしなことがあっても、それらを上手にいなしながらチームを進めていくことが大事です。

確かにそれがあると気持ちは悪いです。

でも、その気持ち悪さと共存しながらやっていくことができなければチームが良くなることもありません。

強弱を付けながら、漸進していきましょう。