逃げないマネジメント

逃げたくなるような局面ばかり
マネジメントという仕事をもし続けていきたいと思うなら、逃げないことが重要である。
そんなことを思う。
いや、マネジメントを続けたいなんて奇特な人はそこまで多くはないのかもしれない。
でも、今日はそういう人に向けたアドバイスを書いていこうと考えている。
マネジメントという仕事には、逃げたくなるような局面が多々訪れる。
小さなものから大きなものまで、それらは様々だ。
ただ、そういう物事の局面局面において、逃げずにそこに立ち続けることができたら、マネージャーとしてはそれなりの人になれるように思う。
それすらできない人が多すぎるから。
今日はそんな話である。
それでは始めていこう。
勇気の有無
マネージャーの資質として大事なことの1つに、逃げないことがあると僕は考えている。
そして、これはもしかしたら後天的に身に付けられるものではないものかもしれないとも考えている。
それは勇気の問題であるから。
大人の世界で勇気の話をする人はあまり多くはないけれど、僕はマネージャーとしての能力や才能を見極める時に、この勇気の有無を考えることが多い。
というのも、冒頭にも書いたように、マネジメントという仕事においては厳しい判断を求められることが多く、その度に逃げたいという気持ちと戦い、勝たなければならないからである。
マネジメントに関する本や、web上にある情報などを漁ってみても、勇気の話に出会うことは稀である(というか見たことがない)。
でも、これがあるのとないのとでは、マネジメントの質は大きく変わるし、そもそもマネージャーとして仕事をさせておいていいのかという問題にも関わる重要な要素であると僕は思うのだ。
スキルの上位概念としての勇気
これは数多あるマネジメントに関するスキルの上位概念であるとすら僕は考えている。
勇気さえあれば、大抵のことはどうにかなる。
それくらい乱暴に考えても、別におかしくないとすら思っている。
というか、マネージャーやリーダーに求められていることって、むしろそういうことなのではないか、と僕は思うのである。
勇気を備えたチーム
少なくとも、僕は勇気のないマネージャーやリーダーの下で仕事をしたいとは思えない。
それは、その人の価値判断に信頼が置けないからである。
何か問題が生じたとしても自分の上司がそれに対峙しようとしないのであれば、部下はそういう案件からは手を引き、安全な案件ばかりをやるようになってしまう。
でも、勇気のある上司がいれば、ギリギリの案件を引っ張ってくることができるようになる。
というか、部下自身の判断において、勇気が付帯するようになるのである。
そして、それこそが良いチームの特徴であるとも言える。
勇気を備えた部下がいるかどうか。
その部下が勇気に基づいた決断を行っているかどうか。
その背後には勇気を備えたマネージャーがいる。
そういうことである。
リスクを取りたがらない人ばかり
ここまで書いてきて、もし勇気という言葉が子供っぽいと感じるなら、これをリスクを取れる能力というように置き換えて貰っても構わないと考えている。
リスクテイクができること。
それがマネジメントにおいては重要である。
そして、そのような能力は現代日本社会においてはとても希少なモノになりつつある。
誰もリスクを取りたがらないから。
ただの勇気の話
でも、だからこそ、もしあなたがそれをできれば、リーダーとしての価値は大きく上がる。
いや、会社側はそれに気付かないかもしれない。
ただ、少なくとも部下からはそれがすぐにわかるし、部下がそれをわかればマネジメントの仕事は格段にやり易くなり、自ずと成果が上がるようになるから、結果として会社側もそのことに気付かざるを得なくなる。
もちろん、それが勇気の問題だとは誰も言わないだろう。
リーダーシップがあるとか、コミュニケーション能力があるとか、そういう言葉に置き換えられるだろう。
でも、それは勇気の問題なのだ。
何も難しい話ではない。
ただそれだけの話なのである。
硬直したまま立っていればいい
何か困難な事象が持ち上がった時、マネージャーがすべきことはそこに居続けることである。
もちろん、そこでスペシャルな判断や行動ができれば最高だ。
でも、多くの場合、怖さのあまり体が硬直してしまうことになる。
それでいいのだ。
その硬直した状態のまま、そこに立ち続ければいいのである。
ただそこにいることの重要性
大事なことは、(繰り返しになるが)逃げないことである。
その場に留まり、その問題と対峙し続けていればいい。
そして、何らかのリスクテイクが必要だと判断されたのであれば、そのリスクを取ればいい。
それがあなたの仕事である。
大きな問題であろうと、小さな問題であろうと、そのような姿勢を続けていけば、いつしかあなたに対する部下の視線は変わっているだろう。
別に勇敢であれとか、部下を鼓舞しろとか、そういうところまでは求められてはいないのだ。
ただそこに留まること。
逃げないこと。
それがマネジメントという仕事を続けていく上では何よりも重要なことである。
それではまた。
いい仕事をしましょう。
あとがき
結局は人間性。
このブログの初期に書いたことですが、何周か回った後でその言葉が亡霊のようにそこに立っていることを改めて実感します。
そして、人間性を語る上で大事な要素の1つに勇気の問題があるのではないか、というのが今日の話です。
「現代日本社会に失われてしまったものは勇気だ」
大風呂敷を広げることを許して頂けるなら、そんなことを僕は思います。
友情?
努力?
勝利?
少年ジャンプのような世界観。
そうじゃないぜ?
大事なのは勇気だ。
心から僕はそう思います。
勇気を持った仕事をしていきましょう。