「言うことがよく変わる人」にならない為に

UnsplashHasmik Ghazaryan Olsonが撮影した写真

反面教師として

管理職になる前もなってからも、「言うことがよく変わる上司」にそれなりの頻度で出会う。

その度に「やりづらいなあ…」と思うことになる。

そして、「どうせ明日には違うことを言っているのだから、暫く様子を見るか」とレスポンスを落としながら仕事をするのがその対処法として自分の中では確立してしまった。

これはどう考えてもよろしいことではない

でも、自分の身を守る為にも仕方がないことだとも思っている。

言っていることに即応したとしても、それが水泡に帰すなら何の意味もないから。

そんな実体験を経て、反面教師として自分自身はそうならないような仕事を心掛けている。

どうしたら言うことがよく変わる人にならないで済むのか?

今日はそんなことを書いていこうと考えている。

それでは始めていこう。

思い付きでモノを言うこと自体は悪いことではない

仕事においてインスピレーションは大事だ。

部下と話をしていて、ふとあることを思いつき、それを指示する。

それ自体は別におかしなことではない。

素晴らしい戦略が全て熟考の末に生まれる訳ではないから。

ただ、一度指示したのであればそのことを記憶しておくべきだと僕は考えている。

指示したこと自体を忘れて、翌日にはまた別のことを指示したりすると部下は混乱することになる。

「あれ? 昨日言っていたことと違うけれど、どうしたらいいのかな?」と。

そうなのだ。

思いつきで部下に指示をすること自体は必ずしも悪いことではない。

大事なのは指示内容を覚えておくことなのである。

言うことが変わったなら、それを伝えるべき

現代のような変化の速いビジネスシーンにおいては、指示する内容が変化していくことはある意味では一般的であると言える。

「言うことがよく変わる人」にならない為に、初志貫徹、当初言ったことを一切曲げないというのは、それはそれで大きな問題になり得ると僕は考えている。

そうではなく、自分で言うことが変わったなということを認識し、それを部下にもきちんと伝えることが大事なのである。

それをしないと、部下は同じ人からの違う命令を受けて、どちらが真意なのかわからなくなってしまうから。

人数と範囲により難易度が変わる

では、どのようにしたら指示内容を覚えておくことができるのだろうか?

これは簡単なようで実は難しいことである。

というか、部下の人数と管掌すべき範囲によってその難易度が変わるというのが正確な表現だろう。

部下の人数が少なく、管掌すべき範囲が狭ければ、指示内容を覚えておくことはそこまで難しいことではない。

でも、その逆であれば、その難易度は激増する。

単純に接する人数が増え、そこで交わされる会話の絶対量が増える(そして1人当たりの会話量は減少する)からである。

さて、どうしたものだろうか?

部下に指摘して貰えるような関係性を築く

やや迂回的な回答になってしまうかもしれないけれど、自分自身で指示内容を覚えておくことができないのであれば、部下にそれを指摘して貰えるような関係性を築いておくことが重要なのではないかと僕は考えている。

もちろん、自分でできるならそれに越したことはない。

様々なメモツールや、AIなどを駆使して、言ったことを記憶しておくことは不可能ではないだろう。

でも、僕自身はそのような方向性を取っていない。

それは自分自身がマメではないし、続けられる自信がないからである(また、AIツールなどで会話内容をすべて議事録化されても、それはそれであまり気分が良くなさそうだ)。

となると、僕はその仕事を「外注してしまえばいいのでは?」という図々しいことを考えることになる。

指摘されないことが問題

言うことがよく変わる人の問題点は、言うことが変わること自体に問題があるのではなく、本人がそれを忘れていることと、言ったことが変わったことを本人に(率直に)確認できないことに問題があると僕は考えている。

となると、言うことが変わらないように気を付けるのはもちろんのこと、もしそれが起きた時には、すぐに指摘(確認)して貰えるような関係性を構築しておけばいいのである。

「あれ? この前とお話が違うような気がするのですが、どうしたらいいのですか?」

そのようなことを遠慮せずに部下から言って貰えるような関係性があれば、本件の問題点が大きな問題点として波及することは防げるだろう。

それが言えないような関係性であるからマズいのである。

自己開示を

マネージャーという仕事をやっていて大事なことの1つに自己開示がある。

部下のことを知ることに多くのマネージャーは意識が向きがちであるけれど、自分自身のことを部下に知ってもらうことも同じくらい(それ以上に?)大事なことである。

僕というキャラクターを知ってもらうこと。

どのような価値観で行動しがちなのかであるとか、どのような長所や短所があるのかということを分かって貰えていれば、コミュニケーションの齟齬は発生しづらくなる。

別にマネージャーが完璧である必要などないのだ。

チームで働いているのだから、誰かがそれを補完すればいい。

そうではなく王様然としているから、問題が起きるのである。

それではまた。

いい仕事をしましょう。

あとがき

アウトソースすることを悪いことだと考えてしまうマネージャーはそれなりに多くいます。

そこには「上司なのだから完璧であるべきだ」というような思想が伏流しているように思います。

もちろん、そうなれるよう努力は続けるべきです。

でも、それは非現実的ですし、そのような態度がもたらすデメリットについても考慮すべきであると僕は考えています。

せっかくチームで働いているのだから、その利点を活かせばいいのでは?

今回の話もその1つの形態です。

上手な補完関係を築いていきましょう。

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