モチベが下がることを敢えて言う必要はない

言わなくていいなら言わなくていい
今日の話を先に纏めると「沈黙は金」ということになるのかもしれない。
「マネージャー=話す人」という意識がどうやら多くの人にあるようだけれど、黙っている方が良い局面はたくさんあるし、余計なことを言うくらいなら何も言わない方が良い、と僕は考えている。
それによって、色々な面倒事から逃れることができるから。
また、「余計な一言」を言って反感を買うリスクを避けることができるのも沈黙の大きな利点である。
どうにも言わなくていいことを言って、部下のモチベーションを無駄に下げているマネージャーが多過ぎるのだ。
確かに言いたくなる気持ちはよくわかる。
でも、「それを敢えてこの場面で言わなくてもいいのでは?」という局面に出会うことは僕もよくあるし、それだったら黙って静かにしていればいいというのが今日の話の結論となる。
何だか言いたいことは全て言ってしまったような気もするけれど、とりあえず始めていこう。
魔法の言葉はない
僕は時々部下のモチベーションを高める(維持する)のが上手いと言われることがある。
そして、そのような話をされる時には、どうやって部下の気持ちを上げているのか、そのような話術があるのか、という方向に向かいがちであるように感じている。
何かスペシャルな技やセリフがあるのではないか(ペップトーク的な)、と。
でも、残念ながら僕にはそのようなものはない。
「松岡修造的な掛け声を毎朝しているから部下のやる気が高まっているのです!」と答えられたら話は簡単なのだけれど、至って普通に話をしているだけである。
減点はしていないはず
ただ、その問いに対して僕なりの回答をさせてもらうとするなら、加点を取りに行くのではなく減点を防ぐ、ということは考えていると言えるのかもしれない。
少なくとも余計なことを言って、部下のモチベーションを無駄に下げるということはしていないと僕は考えている。
一方、多くの人はこれをやってしまいがちだ(それも無意識に)。
その辺りに違いがあるのではないか、というのが僕が考えていることである。
日常は余計な一言に溢れている
職場の中には「余計な一言」が存在する。
というか、日常生活の中にはたくさんの余計な一言がある。
そして、それは一言に過ぎないのだけれど、結構なダメージを与える場合がある。
それを意識しておくだけで、普段の振る舞いは大きく変わるのではないか?
僕はそのように思うのだ。
言葉はマイナスに作用することの方が多い
確かに部下の仕事に対して口出ししたい気持ちはよくわかる。
それも部下の為を思ってというか、悪気なく言ってしまうというのは、経験としても理解できる。
ただ、10年以上マネージャーをやってきた僕の意見としては、何かを言うことで部下の行動がプラス方向に変わるよりも、マイナス方向に変わる確率の方が高い、という悲しい現実である。
良かれと思って言ったことであっても、そしてそれが仮に妥当だとしても、部下がそれを的確に聞き入れる状態になっていなければ、その言葉はマイナスに作用する場合がある。
だったら、言わなくてもよくね?
僕はそんな冷めた現実の中で仕事をしている。
そんな気がなくても、ダメ出しと捉えられる
残念ながら、マネージャーの言葉は部下にマイナスに作用することの方が多い。
だからこそ、その種の言葉を告げる場面の見極めが重要なのである。
僕からすれば、多くの(特に年上の)マネージャーはそんなことなどお構いなしで、好き勝手に言いたいことを言っているように映る。
でも、大抵の部下は(それも若い部下は)、誰かに何かを言われることに慣れていない。
ましてやそれが上司であれば、その言葉の大半はダメ出しのように受け取られる。
言うべき時もなくはないが…
もちろん、ダメ出しのような言葉であっても、それをきちんと伝える場面はあってもいい。
ただ、それはそこまで多くない。
というか、滅多にないくらいだ。
それがわからないままでは、部下のモチベーションは地を這うだけである。
高いのではなく、他が低すぎるだけ
そういう意味では、僕の部下のモチベーションが高いのではなく、他のマネージャーの部下のモチベーションが低すぎるのである。
僕はただ必要以上に下げないようにしているに過ぎない。
いや、謙遜でも何でもなく、本当にそう思うのである。
言わなければバレない
そして、僕がマネージャーになってから気付いたことの1つに、「口に出さなければ、案外バレない」ということがある。
これはある種の人にとっては当然なのかもしれないけれど、僕には目から鱗的な発見であった。
多くの人の感度は圧倒的に低く、態度などが仮に露骨であったとしても、それに気づくことはできないというのが、その内容である。
一方、言葉に出せば、それは現実となる。
だったら、色々なことを考えていても、それが仮にマイナスのことであったとしても、口に出さければバレることはないのだ。
それを沈黙は金と言い換えているだけである。
現実主義的な対応を
言ってモチベーションが上がることなどないのだから、黙っていればいいのでは?
冷めた人間観ではあるけれど、現実主義的な対応だと僕自身は思うのである。
それではまた。
いい仕事をしましょう。
あとがき
言わぬが花。
言葉は何でもいいのですが、多くの場合黙っている方が上手くいくような気がしています。
職場のような色々な価値観を持った人がいる場面では、余計な一言は無駄な火種を生む可能性を高めるだけです。
黙っていられる時は黙っておきましょう。
