メンタルとお金

UnsplashMathieu Sternが撮影した写真

人格の陶冶ができるならそれに越したことはないが…

管理職はメンタルを削られる仕事である。

時にそれは罰ゲームとすら呼ばれる。

そんな中でも感情の波を抑えることが求められるし、そうでなければマネジメントという仕事を続けていくことはできない。

さて。

そのような神業とも言えるような状態を実現する為にはどうしたらいいのだろうか?

人格の陶冶は言わずもがなであるが、それは中々難しいのも事実であって、もう少しお手軽にやれる方法はないか、というのが今日の話である。

それは経済的自立だ。

それでは始めていこう。

隔世の感

ひと頃FIREという言葉が盛り上がり、最近ではあまり聞かなくなった。

でも、僕はこの言葉が盛り上がる前(そして下火になる前)からこのような考え方を持ち、経済的自立を達成すべく、資産運用を続けてきた。

僕が社会人になった頃は、資産運用というのは博打という言葉に近しいイメージを持つ人が殆どで、それは競馬をやるとか、競艇をやるとか、そんな風に捉える人も多かったのが実際のところである。

そして、実際に資産運用を始めるという意味でも、今のように環境が整っている訳でもなく、運用商品も玉石混交というか、その中でも石ばかりというか、そんな時代であったように記憶している。

そう考えると隔世の感がある。

今やNISAなんてものが世間でも知られ、実際に利用しているかは別として、言葉として知らない人はあまりいないのではないかと思うくらい、資産運用を行うことは自然なこととなった。

もちろん、今でもまだそこにギャンブルのようイメージを持っている人はたくさんいる。

でも、長年資産運用を続けてきた僕の意見としては、それは大きく間違っているし、資産運用をやらなかった世界線を想像するだけで、震えるくらいの恐怖感を覚えるというのもまた事実なのだ。

抗メンタルブレイク

会社に入った頃は、というか入社前には、僕が入る会社はブラックに近いと言われていて、実際に入ってからもそれなりにワイルドな環境であったことから、僕は「これは是が非でもカネを貯めなければいつかメンタルブレイクしてしまう」と自然と思うようになった。

今でこそ当社はだいぶホワイトになり、会社を続けることはそこまで苦ではなくなったけれど、管理職ともなると会社というよりは仕事内容に不安があり、メンタルがやられることに備えてお金を貯める必要があることに変わりはない。

そして、幸いなことに僕の資産は紆余曲折を経ながらも順調に増え、それはメンタルの安定に大きく寄与しているというのが実際のところだ。

経済的自立と早期退職

FIREという言葉は、FI(Financial Independence:経済的自立)RE(Retire Early:早期退職)を組み合わせたものであって、後者には議論の余地はあるものの、前者については多くの人が達成すること(達成すべく努力すること)が望ましいと僕は考えている。

もちろん、それは簡単なことではない。

でも、長年資産運用を続けてきた僕が思うのは、そこまで難しいものでもないということである。

相場は簡単に崩れるし、それは思ったよりも激しいことが多い

現在が僕が資産運用を始めた頃と違うのは、資産運用に関する情報がたくさんあり、むしろ過剰になっているという点である。

インフルエンサーやよくわからない投資家と言われる人たちが様々なことを言っていて、それに対して振り回されてしまっている人も多くいるように思う。

確かにそのような言説の中には一理あると思わされるようなこともあるけれど、それらに惑わされることなく、自分が信じる投資方針を堅持した方がいいのではないかと僕は考えている。

というのも、現在の相場環境は良好ではあるけれど、それがいつ崩れてもおかしくないし、その崩れ方はたぶんそのような人たちが考えているよりも激烈になるというのが、僕が長年資産運用をしてきた経験から言えることであるからである。

たくさんの勇ましい人達が消えていった

資産運用を続けていくと、暴落相場というものに出会うことがある(それもそれなりの頻度で)。

そして、その時にこそ、その人の本当のスタンスが現れる。

勇ましいことを言っていた人がどんどんと市場から退出し、目も当てられない状況になる、という事態を、僕は何度もこの目で見てきた。

でも、その人達が僕たちの資産運用に対して何か責任を負う訳ではない。

言いたいことを言って、無責任に消えていくだけである。

だから、そういう人の言うことはエンタメとして楽しんでおいて、自分が考える投資スタンスをそのような暴落相場でも維持していくことが重要であると僕は思うのだ。

暴落でも買い続けられるなら何でもいい

サラリーマンにとって有効な投資手法は、「インデックスファンドを毎月積み立てること」これに尽きる。

それ以外の方法は、言ってみればエンタメである。

もちろん、そのインデックスファンドの中身については、世界株がいいのかアメリカ株がいいのか、といった議論はある。

でも、そのような差異は、僕からすればそこまで大きな違いではない。

相場が大きく下げた時でも、自分がそこで淡々と買えるような心理状態でいられるなら(そう信じられるような投資対象であるなら)何でもいいのである。

そこに資産運用が成功するか否かの秘訣がある。

大金持ちには程遠いけれど…

と言っても、別に大金持ちになれる訳ではない。

会社を辞めたら辞めたで、相応に苦労するくらいのお金ではある。

それでもメンタルを維持する為には大きく役に立つのもまた事実だと僕は考えている。

それではまた。

いい仕事をしましょう。

あとがき

資産運用がポップになり、言わばトレンドみたいになっている。

そんなことを思います。

でも、そんなものは暴落相場が来れば一瞬にして消し飛びます。

今みたいな簡単な相場しか知らない人達は「資産運用なんて楽勝!」と思っているのかもしれませんが、全くそんなことはありません。

資産運用はそれなりに大変な作業です。

でも、それを続けられる人には大きなメリットをもたらすのも事実です。

淡々と積み立てていきましょう。