ミドルの憂鬱
単調な毎日
イメージ的には「ミドルの憂鬱」というのは40代くらいのことを指すのだろうから、僕の場合はだいぶ早いのかもしれないけれど、もう暫くこのような状態に陥っている。
以前にもブログのどこかに書いたことになるが、マネジメント業務というものを一通り経験して、その酸いも甘いもわかったし、これ以上の能力の伸長もそんなにないだろうし、という感じで仕事をしている。
日々起こることは、自分が経験してきたことの範囲の中であり、そこから刺激を得たり、前向きな気持ちになったりすることは殆どない。
ただ毎日を単調にこなしている。
もちろんマネージャーとして給料を貰っているので、その対価に見合う程度の仕事はしている(と思っている)し、パフォーマンスもその辺のマネージャーに比べれば高い(と思っている)のだけれど、マネジメントを向上させていくことに対する興味がなくなってきてしまっている。
自分でも飽きている振り付けのダンスを踊り続ける
思えば駆け出しの頃には、色々な壁にぶち当たって、そのたびに試行錯誤を繰り返して、その反復が辛くもあり、面白くもあった。
特に自分が考えた手法が現実に決まり出すと、快感とも言えるような喜びがあった。
それがなくなってきている。
全ては予想の範囲内だ。
階段の踊り場。
そこでもう自分でも飽きている振り付けのダンスを踊っている。
あまり共感してもらえないかもしれないけれど、今日はそんな話を書いていく。
使えないおじさんの仲間入り
たぶんここからどんどん出世していこう、という上昇志向が強い人であれば、僕のような状態に陥ることはないのだろう。
更に高いマネジメント層を目指して、その足掛かりができたので、「さあどんどん行くぞ!」なんて思うのかもしれない。
僕もかつては出世することに興味があった(時があった)。
でも、現状の会社において、そして僕が到達できるであろう現実的な位置を想像すると、少なくとも「そうなりたいな」と思えるような人はいない。
そのような地位に上がる自分が楽しそうに働いている絵が想像できない。
それがたぶんこの憂鬱の根本的な原因なのだろう。
マネジメント業務の精神的な停滞もそこに起因するのだろう。
このまま僕も「使えないおじさん」たちの仲間入りをしていくのだろうか。
そう考えるとますます憂鬱は募ってくる。
甘えているだけ?
本来的には環境を変えて、新しいことをやるタイミングなのだろうと思う。
どの仕事でもそうだと思うのだけれど、背伸びして何とかしようとしている時が一番楽しい(大変ではあるが)ものだ。
そういう意味では、僕は現状に慣れ、心地良い停滞に浸っているだけなのかもしれない。
だからといって、先ほども言ったように、「ガンガンいくぜ!」みたいな感情もないので困ったものである。
新しいことをやるのも怖いし、停滞も怖い。
それを人は甘えと呼ぶのだろう。
Webに載せることはただの自己顕示なのだろう
このブログを書き始めてから1年が経った。
当初はコロナによって生まれた時間を何とか有効に活用にしなくちゃな、と思って始めたものであったけれど、1年間ぽつぽつと言葉を紡いできた中で、僕なりにマネジメントというものはどういうものなのか(マネジメントというものを僕はどのように捉えているのか)、ということがわかってきたように思う。
自分のような人間が、取るに足らない文章を書くこと、そしてそれをウェブ上に開示することに何の意味があるのか、それはまだわからないままである(自分の思考や感情を整理する為だけであれば、日記にでも記しておけばよいし、ウェブに載せることには意味がないはずだ)。
そして、こんな駄文であったとしても、毎日続けるのはなかなか大変なことでもある。
それでも、何とか1年間は続けることができた。
それは僕の自信になった(あくまでも自己満足の範疇に留まるものではあるが)。
ここに書いていることは汎用性があるのものなのだろうかという思い
一方で、マネジメントというものを形として表すことは困難であるということも実感している。
再現性をどのように担保するか。
このブログを読んだ人にとって、明日から使えるような汎用性のある内容になっているのか。
(他のあらゆる経験と同じように)これはあくまでも僕個人の「たまたま」の経験に過ぎなくて、個別具体的なものでしかなくて、今まさにマネージャーとして仕事を始めた人にとってはあまり役に立たないものになっているのではないか。
そんな強気と弱気の波の中で、日々文章を書き続けている。
時代の変化に即したマネジメントを探して
ただ、僕の想いはこのブログを始めた時と何も変わっていない。
というよりも、むしろ強くなっているような気がする。
またどこかで具体的な言葉にしようと思っていることであるけれど、何というか、仕事というものに対する価値観が大きく変わり始めているように感じている。
パラダイムシフト、というと大げさかもしれないけれど、仕事というものを以前に比べて相対的に捉えるような時代になってきているように感じている(そしてそこには個人化という要素もある)。
会社に所属して働く、という概念が崩れていく中でマネージャーの仕事とはどのようなものになるのか?
マネジメントはどちらの方向へ向かっていくのか?
僕はそんなことをぼんやりと考えている。
ぼんやりと考えながら、また今日も同じように仕事をしていく。
個人的な感情ばかりを書き連ねるような感じになってしまった。
次回はもう少し汎用性のあるものを書こうと思う。
それではまた。
いい仕事をしましょう。
あとがき
1年ほどブログを書いていて思うのは、これは誰かの役に立っているのだろうか、ということです。
僕は自分の自慢話を、便所の落書きのように書きつけているだけなのではないか?
そうやって、日々の鬱憤を晴らしているだけなのではないか?
そんな風に思うことが増えてきました。
取り敢えず1年間は続けようと思っていたことが達成できたのは自分にとって大きな収穫でしたが、本当に忙しい時には「なんでこんな誰の為にもならないことを書いているのか?」と思うのも事実です。
そのモヤモヤした感情を一回外に出しておいた方が良いと思って形にしたのが今回の文章です。
参考にならないところも多いかと思いますが、今後ともお付き合い頂けたら幸いです。