ハニートラップに気をつけろ!
セクシャリティの利用とそれに騙される者たち
今日は気鬱ではあるけれど、下世話な話をしていく。
要旨としては、異性の部下の中にはセクシャリティを利用してのし上がろうとするしたたかな者もいる、ということを認識しておくことは重要である、ということになる(そもそもセクハラをしている奴は論外であることを大前提として)。
男というのは、どう考えても間抜けな生き物なので、女性のこのような手法に簡単にコロリと騙されてしまいがちである(もしかしたら女性もそうなのかもしれないけれど、残念ながらまだまだ女性の管理職は少ないこともあって、僕の周囲ではあまり聞かない。でも多かれ少なかれあるのだろうとは推察される)。
そうやってキャリアを台無しにしてしまう人がたくさんいる。
「ハニートラップ」という今回のタイトルはだいぶ大げさで、大抵の人は無意識のうちにやっているのだろうけれど、わかり易くする為(かつキャッチーである為)にこのまま進めていく。
何となくきな臭い話になりそうだから、興味のある方だけこの先も読み進めて頂きたい。
好意を相互に持ってしまうのは人間の性である
好意には注意が必要である。
特に若くして昇進したマネージャーにとっては、いくら注意しすぎてもし過ぎることはない。
人間の心理として、行為を抱いている相手に対してはこちらも行為を抱きがちである。
これはもう自然と言ってもいいくらいのものだ。
同性であれ異性であれ、自分のことを慕ってくれる人に対して甘くなってしまうのは、ある種仕方がないことである、と僕は思っている。
誰だって嫌われるよりは好かれたい。
そして好かれている状態を維持したい。
そのようにして無意識的に、嫌いな人よりも好きな人に多く話しかけたり、楽しそうに話していたりしていることが常態化する。
どんなに気をつけていたしても、これは必然的にそうなる(もしそうならないならきっとその人はAIか何かなのだ)。
火がなくても煙は立つ
ただ一方で、このような行為は、ある種の人達からは贔屓と映ることも事実だ。
「あのマネージャーはあの子を贔屓している」というのは、同性であれ異性であれ、職場内でよく言われる類の話であるが、これが異性であると話は拗れがちである。
例えば、マネージャーが男性で部下が女性である場合、そしてその女性が若く容姿も良い場合、この話はとてもややこしくなる。
火のない所に煙は立たぬ、とは言うけれど、火がなくても煙は立つ。
あらゆる話に尾ひれはひれがついて拡散していく。
全くそのような事実がなくても、公然の事実として職場内には浸透していく。
そしていつしかあなたは上司に呼ばれることになる。
「あの子と付き合っているんだって?」と。
もしくは気付けばどこかに飛ばされていたりする(大抵飛ばされるのは男性だ)。
実際には全くの濡れ衣であっても、こういうことは本当に起こる。
書いていて嫌になってきたが、もう少し続けていく。
偏見と色眼鏡
僕が女性で出世している人を見る時に色眼鏡で見てしまうのは、こういうだらしない男性上司に付け込んで、自分の地位を上昇させることに利用する人が相応にいる、と思っているからだ(もちろん偏見が多分に混じっているので、異論はあるだろう)。
そして残念ながら女性側が処罰されることは殆どない。
もちろん、本当にセクハラで悩んでいる女性が大半で、男性上司がその立場を利用して胸糞悪いことをしていることが殆どであることは承知している。
でも、一方で本当にしたたかな人もいることも事実だ(もちろんセクハラから身を守る為の自己防衛的な要素も多分にあるだろうが)。
事実でなくても、それをダシに蹴落とそうとする人はたくさんいる
これは両者の利害が一致しているので、外部の者がとやかく言うことではないのかもしれない。
色恋の話はとかく面倒くさい。
女子生徒が男性教師に憧れるように、ある種の女性は頼りがいのある男性に惹かれてしまう、ということは往々にして起こる。
でもその中には打算がある場合がある。
そしてマネージャーにとってそこに踏み込んでいくことには大きなリスクがある。
実際にはそんなことが微塵もなくても、周囲の人間がそう判断すれば、それは「事実」(真実ではなく)となる(もう少し言うと、それをダシにライバルを蹴落とそうとする妖怪みたいな人がたくさんいる)。
鼻を伸ばしているだけで、一気にキャリアは危うくなる。
注意しすぎてもしすぎることはないのだ。
フェアネスとは?
権力と女、というのは戦国の世から続いている習わしみたいなものなのかもしれない。
英雄色を好む、という言葉だってあるくらいだし。
でも僕が思うのは、超コスパ悪いぜ、ということだ。
令和時代においては、フェアネス、というのがキーワードであると僕は思っている。
もちろん完全にフェアというのは不可能ではあるけれど、昭和時代のようなウェットなものをできるだけ排していくことが必要なのだ。
そこに異性というものも含まれる(たぶん好悪というのもそうなのだろう)。
上の方でAIならばそういうことは起こらない、ということを書いたけれど、きっとだんだんと評価というものはそういうものになっていくはずだ。
公明正大に、データとして、示すことができることが求められるようになる。
クソみたいなセクハラをする者も、それを利用する者も、排除されることになることを願うばかりだ。
次回はもう少し明るい話をしようと思う。
それではまた。
いい仕事をしましょう。
あとがき
「課長は部下に興味がないですよね」と時折部下から批難されることがあるのですが、それは僕なりのハラスメント対策でもあります。
もちろん元々あまり他人に興味がない、ということもあるのですが、そうでもしないと身を守れない、というのが現実的なところなのかなと思っています。
チームマネジメントにおいては、「部下と距離を縮める」というのはとても有効な手段ですが、残念ながら現代においてはリスクリターンが合わないように感じています。
それよりは、「部下と距離を置きながらでも、成果を上げるにはどうしたら良いか?」と考える方が建設的です。
やりづらい時代ですが、共に頑張っていきましょう。