イタい上司にならない為に
言行不一致な上司はイタい
皆さんの周りにイタい上司はいませんか?
また、イタい上司と聞いて、どんな人を思い浮かべますか?
今日はそんな問いかけから文章を始めてみる。
僕が思い浮かべるイタい上司の特徴は、「言行不一致性」である。
言っていることとやっていることがあまりにも乖離している上司はイタい。
もう少し言うなら、それを自覚していないからそのイタさ度合いは極大化することになる。
さて。
このブログは主にマネージャー向けに書いているものなので、ここから話は「ではそのような人物に自分がならないようにする為にはどうしたらいいのか?」という方向に進んでいく。
それでは始めていこう。
嫌われるよりもイタいと思われる方がキツい
イタい上司にならない為には、言行を一致させればよい。
これが今日の話の結論である。
これができれば、嫌われることはあるかもしれないけれど、少なくともイタい上司だとは思われなくなるはずだ。
そして、嫌われることは特に問題にならない、ということも言い添えておく。
嫌われるよりも、イタいと思われる方がだいぶキツい。
その感覚があれば、当分はマネージャー業を続けられる。
僕はそんな風に思っている。
「言」を減らす
では、言行を一致させる為にはどうしたらいいのか?
これは以前に書いたテーマでもあるけれど、2023年現在の僕が思うのは、「言を減らす」ということである。
というのも、想像してもらえればわかると思うけれど、言葉を発するのは簡単で、行動するのは難しいから。
ましてや管理職という仕事である。
自分の意に沿わない仕事だってたくさんあるし、それを部下に命じなければならないこともたくさんある。
そんな状況の中では、いかに芯を持ったマネージャーであったとしても、言行を一致させていくのは至難の業だと言える。
だったら、その簡単に言うという行為自体を減らしてしまえばいいのでは?
それが僕の現在の心境である。
言わなくていいことは言わなくていい
僕は長くマネージャーを経験するにつれて、「人というのは他人の考えていることが案外わからないものなのだな」ということを、実感するようになっていった。
これは言葉を発しなければ、その真意は思いのほかバレない、ということに繋がってくる。
例えば、上記したような意に沿わない仕事があって、それを部下に命じなければならないとする。
その時に、多くのマネージャーがしがちなのは、「キレイゴトに逃げる」or「組織のせいにする」ということである。
キレイゴトに逃げるというのは、明らかに意に沿わないし、無駄だと思っているのだけれど、それをさも良いことであるかのように吹聴することである。
組織のせいにするというのは、自分では良くないと思っているのだけれど、会社がそう命じているから仕方ないよなあ、というように責任を転嫁させることである。
これはどちらもわからなくはないし、別に間違ってもいないと思う。
でも、敢えて自分から言わなくてもいいのではないか、とも思ってしまう。
もう少し正確に言うなら、言うならその後の行動を一致させるくらいの覚悟を持って言わなくてはいけない、ということである。
その覚悟や自信がないのであれば、触れなくていい物事には触れない方がいい。
その方が、言行を一致させなければならない項目数が減る。
結果として、イタい上司になりづらくなる。
そんな風に思うのだ。
言葉が間違う確率を上げないようにする
これは普段の会話にも関係してくる。
表現が難しいが、たくさんの言葉を発すると、その言葉が間違う確率も上がってしまう、と思うことがある。
こちらとしては良かれと思っていったことでも、「そうじゃないんだよなあ…」と部下に思われることはよくある。
その頻度を減らすことが、イタい上司と思われない為には結構重要なことなのではないか。
確率自体を下げてしまう
これは前回書いたことにも繋がってくるけれど、言葉を安売りすると、それを行動で埋め合わせなければならなくなるので、難易度も上がってしまう。
もちろん、行動で埋め合わせられる人ならそれでもいいのだろうけれど、僕には不可能であるし、多くの人にも難しいように思われる(だから、イタいと言われる人は増えているのだろう)。
だったら、その確率自体を下げてしまえばいいのではないか。
そう思うのである。
散弾銃よりもライフルを
的外れなことを言わない。
これは誰しもそうしたいと思っていると思う。
でも、自分が思っていることが的外れかどうかは予見しにくいものであることも事実である。
それを忘れて、散弾銃のように言葉を発し続ければ、そりゃ変な所にだって当たってしまう。
だったら、スナイパーのように、的確な言葉を的確な対象に向けて的確なタイミングで話せばいいのでは?
それによって(消極的ではあるが)、イタい上司だと思われる確率を減らせるのでは?
言っても無駄なイタい上司
「言っても無駄」な上司は、それこそ石を投げれば当たるくらいの確率で現代には存在している。
そしてそのような「言っても無駄」な上司たちは、イタい上司でもある。
それは本人たちが、自分では「言っても無駄」な上司だとは思ってはいないところに起因する。
あなたもその仲間に入りたいですか?
それが嫌なら、「言を減らす」ことだ。
それではまた。
いい仕事をしましょう。
あとがき
言行を一致させること。
これはなかなか難しいものです。
でも、本文で書いたように、できないことは言わないということを意識すると、その一致度を一定程度に保つことはできると僕は考えています。
イタい上司にならないよう、いらない言葉を減らしていきましょう。