マネージャーが醸し出す雰囲気ってあるよね?
マネージャーが変われば、雰囲気も変わる
トップが変われば、会社も変わる。
よく言われる話である。
これはミドルマネージャー・レベルでもそれなりに当てはまる。
マネージャーが変われば、チームも変わる。
それはマネージャーが醸し出す雰囲気というものが存在するからである。
さて。
あなたのチームはどのような雰囲気だろうか?
そこに対するあなたの寄与度はどれくらいだろうか?
今日はそんな話である。
チームの雰囲気の良し悪しはマネージャーによるところが大きい
僕のチームは雰囲気が良いと言われる。
いくつかのチームを担当したことがあるけれど、どのチームにおいてもそう言われるので、僕が良い雰囲気を作ることに多少なりとも貢献していると言ってもそこまで言い過ぎではないのではないかと思っている(もちろん、偶然かもしれない)。
一方、それなりに長くマネージャー業をやっていると、そうではないチームの話を聞くことがある。
それは噂程度の話であったり、改善のアドバイスを求められるくらいのレベルの話だったりする。
そして、改善のアドバイスを求められた場合には、実際に現地調査というか、そのチームに行って、話を聞いたりもする。
その度に思うのだ。
結局のところ、チームの雰囲気を決めているのはマネージャーなのだ、ということを。
言い過ぎかもしれないけれど…
これはやや言い過ぎのきらいはある。
マネージャーだけがチームの雰囲気を決めている訳ではない。
ただ、その決定要因に占める割合(寄与度)はかなり高いと僕は思っている。
自分のチームの雰囲気を測る方法とは?
では、自分のチームが良い雰囲気なのか悪い雰囲気なのか測る方法はあるのだろうか?
もちろん、自分自身である程度はわかるだろう。
ただ、そこには主観バイアス(や自分可愛いバイアス)が入っているので、もう少し客観的に測定できる方法を以下に書いてみようと思う。
他部署の人の滞在時間
僕が考える測定基準は、「他部署の人の滞在時間」である。
チーム以外の人が、自分のチームの中にどれくらいの時間留まっているか?
立ち寄った他部署の人が、たとえばそこで仕事を始めたり、ダラダラとメンバーと話をしていたり、取り敢えずその空間内に多くの時間いるのであれば、それは往々にして良いチームであると言える。
逆を言えば、そうでないチームにおいては、そこに居づらい雰囲気が充満しているので、そのようなことは殆どなくなる。
もちろん、設備的な要因(広さやキャパシティ的な要因)が関係していないとまでは言えないけれど、良いチームにおいては、たとえ狭くても、グジャグジャと色々な人が出入りしているものだと僕は思っている。
そして、そういう意味においては、チームの雰囲気を良くする為の要因として、「開放性」が重要であるとも言える。
開放的なチームは雰囲気が良いが、難易度は高い
イメージして頂ければわかると思うけれど、開放的なチームと閉鎖的なチームでは、前者の方が雰囲気が良いことが多いはずだ。
ただ、ここで難しいのは、開放的なチームというのは、閉鎖的なチームに比べ、マネージャーへの求心力を高めるのが困難である、ということである(難しいのは…困難である、という変な文章だ)。
閉鎖的なチームの方が、チームの純度を高めるのは簡単だ。
でも、そればかりやると、カルトみたいな雰囲気になってしまう。
マネージャーが絶対神のようになって、メンバーが自由にモノを言うことができなくなってしまう(他部署の人が発言するなど論外だ)。
結果として、チームの雰囲気が悪くなってしまう。
一方、開放的なチームは、発散型というか、チームの統制が難しくなってしまうという難点がある。
マネジメントの難易度が高いのだ。
それぞれが勝手に動くし、出入りもあるし、動きにランダム性が生じる。
それを「マネジメントではない(できていない)」と感じる人もいるかもしれない。
多くの人は「管理」=「マネジメント」だと捉えているようだから。
ごちゃ付き感
でも、僕が思うのは、それぞれが自治の概念を持っていれば、そこまで乱れることはない、ということである。
そして自治の概念に基づく自由というのは、チームに開放性をもたらしてくれる。
いちいちマネージャーの了解を取らなくても、それぞれがそれぞれの所で案件を進め、他部署の人も含めて勝手に仲良くなっているような状態。
ある種のごちゃ付き性。
それがチームの良い雰囲気をもたらす為には必要である。
部下を大人として扱う(子供扱いしない)
そして、マネージャーはその流れを阻害してはいけない。
「オレそれ聞いていないから」とか「必ずオレをCCに入れろよ」とか、クソ下らないことを言わない(冗談みたいな話だが、雰囲気の悪いチームにはこの種のマネージャーがかなりの確率でいる)。
これは大きな括りで言えば、「部下を大人として扱う」ということなのだと思う。
管理や庇護したりする子供として扱うのではなく、それぞれの自由意思や価値観みたいなものを尊重し、ある程度まで好き勝手にやらせること。
それを奨励し、何なら自分自身もそのように実践すること。
そのような日々の積み重ねが、部下のガードを下げ、他部署の人の流入を招き、チームの雰囲気の向上に繋がるのだ。
それではまた。
いい仕事をしましょう。
あとがき
僕は開放的なチームが好きです。
また、何なら課長なんていなくていいとすら思っています。
皆が好きなように働いて、そこに他部署や他チームの人がぐちゃぐちゃいて、ワサワサと仕事をし、そして高い成果を上げる。
最高に格好良くないですか?
そこには僕の権威や威厳なんてものは不要です。
ドアを開き、風を入れて、仕事をしてきましょう。