マネジメントって結局部下ガチャじゃね?

UnsplashC Mが撮影した写真

結局採用では…

「部下が優秀であれば、マネジメントはいらない」

そんなことを思う。

ここから更に考えを進めると、「マネージャーの優秀さ(と呼ばれるもの)は、結局のところ部下の素養に大きく左右される」ということになるような気がしている。

僕はいくつかのチームでマネージャーを任されたけれど、その評価は様々で、でも僕自身は特にやり方を変えている訳でもないので、余計にそんなことを思ってしまうのである。

身も蓋もない話ではあるけれど、つくづく人事(特に採用)というのは大事なものだなと僕は今改めて感じている。

というのも、二十歳を超えた大人を、そこから大きく改善するというのは、現実的には不可能に近いからである。

となると、優秀な若者を如何に採用できるかということがやっぱり大前提であって、その上でマネージャーがその芽を摘むことなく育てるということが来るのであって、「どんな部下社員であっても優秀なマネージャーであれば何とかできるはずだ!」というのは、やや乱暴な議論であるように思う。

もちろん、マネージャーの仕事振りがチームに影響を全く及ぼさないということはない。

一定程度その影響力の行使によって、チームが好転することはある。

ただ、その限界はあるし、及ぼせる力の範囲も限定的である。

今日はそんな無力感めいた話である。

部下をモチベートするのはマネージャーの仕事?

マネジメントという仕事の範囲。

そんなことを考えることがある。

そして、僕が最近思うのは、「会社に行こう」とか「仕事を頑張ろう」とかそのような基本的なモチベーションの部分というのは、マネジメントという仕事の範囲には含まれず、個人にその責を取らせるべきなのではないか、ということである。

もちろん、この話には異論があると思う。

どちらかというと、部下をモチベートすることがマネージャーの大きな仕事であると考える人の方が多いような気がするから。

もちろん、言わんとしていることはわからなくはないし、実際に僕も仕事上そのような種類のことをやってはいる。

でも、それって本当にマネージャーの仕事なのだろうか、と思うことは多い。

部下をやる気にするのが仕事の大部分を占めるってやっぱりおかしくね?

表現が難しいけれど、部下がキャリアを「投げて」しまった時、マネージャーにできることは限られている。

これは今風に言うなら、「静かな退職」をしてしまっている社員に対してマネージャーはどのような対応をするべきなのか、ということになるのかもしれない。

言葉は悪いけれど、「知らんがな」というのが僕の実感である。

個人の人生は個人が選択すべきもので、キャリアにおいてもそれは同様である。

もちろん、様々な要因によって、そのような考え方になってしまったことについては理解できるし、同情もする(少なからず僕もそうだからだ)。

ただ、それを引き上げて、「一緒に頑張ろうよ!」というのは、何となく違うような気がするのだ。

でも、そのような種類の仕事がマネージャーの仕事の大半を占めているのが現実である。

それってまともじゃないよね、と僕は思う。

働く以上、最低限の資質は必要では?

もちろん、働く理由は様々だ。

そこに前向きなモチベーションが少ないことは僕だってよくわかっている。

ただ、会社員として働くという選択をした以上(選択していなくても結果としてそのようになってしまった以上)、それに見合うだけの最低限の資質は持ち合わせて然るべきなのではないか、と僕は思う。

マネージャーの仕事は「そこから」であるべきなのではないか?

僕はそんな風に思うのだ。

最低ラインすらクリアしていない部下ではどうしようもない

会社は学校ではないし、仕事はボランティアではない。

フィジカルもメンタルも不調であれば、残念ながら仕事は務まらない。

もちろん、多少の上下は人間なので仕方がないだろう(僕だってそうだ)。

ただ、最低ラインというか、このくらいは備えていないとマズいよねというレベルは担保して欲しいのである。

それが外れた時、チームにそのような最低ラインすらクリアしていない部下が大半を占めた時マネージャーの仕事はマネジメントではなくなってしまう。

マネージャーが罰ゲームであると言われるのは、きっとそのようなことも関係しているのだろう。

定時に会社に来たり、既定の日数出社したり、勤務時間中それなりの強度で働いたりすることを求めるのは、求めすぎなのだろうか?

僕にはよくわからない。

人事がやる仕事では?

でも、そのような社員は現実問題として一定数存在する。

それすらもマネージャーはモチベートし、有効に活用しなければならないのだろうか?

それって人事的な問題なのでは?

僕はそう思ってしまう。

真面目に働くことが馬鹿らしくなるぜ

成果主義や解雇の議論。

日本企業ではネガティブに受け止められるこれらの話。

わからなくはないけれど、権利の主張ばかりが声高にされる中で、義務の履行はしなくてもよいのだろうか?

正直者が馬鹿を見る社会。

真面目に働いている方が損をする会社。

ハラスメントはもちろん絶対悪であるけれど、仕事に対してある程度の強度を求めるということすらダメなのだろうか?

だとしたら、会社として、人事として、それくらいは最低限出来る社員を確保して、部下ガチャの確率を上げてくれよ。

そんなことを思ってしまう。

愚痴めいた話になった。

それではまた。

いい仕事をしましょう。

あとがき

誰かにやらされているかのように働く人が多くて驚いてしまいます。

もちろん、そのようになってしまったことには同情しますし、理解もできます。

でも、いつまでもそのように考えていても仕方ないのではないか、とも思ってしまいます。

そして、そのような状態の社員を雇い続けなければならない会社というのもちょっとおかしいのではないかとも感じています。

これは「強者だけが生き残るべきだ!」ということを言いたい訳ではありません。

何と言うか、同じように色々なことがあっても真面目に働いている人が馬鹿を見るのが嫌なだけです。

前向きに努力する人に真っ当な処遇を。

僕が願うのはそういうことです。

共感はできないかもしれませんが、引き続き読んで頂けたら幸いです。