保身臭は臭うから気を付けろ!

UnsplashAndreas Jabuschが撮影した写真

強烈な臭いが職場には充満している

保身の臭い。

冒頭から「保身臭」なる謎の用語を書いてしまったけれど、これは保身ムーブをする時に出てしまう臭いのことを指す(ことにする)。

そしてその臭いは職場に充満している。

本人は気づいていないと思っているけれど、それは強烈な臭いだ。

なので、(当たり前の話だけれど)保身的な動きはできるだけ避けた方がいい。

それが今日の結論である。

何だか書きたいことは書き終わってしまったような気がするし、以下書くことは蛇足感満載になりそうだけれど、今日はそんなことを書いていこうと考えている。

それでは始めていこう。

わかりやすく保身する人はいない

職場にいるなぜか嫌われている人(特に上司)の正体。

そこには「保身」というキーワードが関係しているような気がしている。

ただ、「保身」というのは具体的な行動として露見しづらいのもまた事実であると思っている。

あからさまに「これが保身ムーブです!」と行動する人などいないだろうから。

では、なぜそのように見えづらく、分かりづらい行動がバレてしまうのか?

そこには臭いが関係していると僕は思っている。

そして、そのような臭いに対して、部下はとても敏感なのだ。

責任を取ること

上司の仕事において大事なことの1つに「責任を取る」ということがある。

というか、これだけやっておけば及第点を貰えるくらい、それは大事な仕事である。

僕は常日頃から暇そうに仕事をすることを是としているけれど、そうは言ってもやる時はやるというか、出る時は出るというか、そういったメリハリは必要であり、責任を取ると言う行為も「上司ならでは」の仕事であると考えている。

ただ、保身ムーブをかます人たちの多くは、この責任を取るという行為ができないし、言ってみれば理解すらできていないように僕には見受けられる。

結果、その人からは保身臭が漏れ出てしまう。

でも、それを本人は保身的な行動であると気づいていない。

ここに問題点があるように思うのだ。

保身は無自覚なまま行われる

これは不思議なもので、明らかに保身的な動きをするならまだしも、本人は無自覚なまま保身的な動きをしてしまうというところにこの問題の難しさがある。

そういう意味では、自分が保身的な動きをしているかどうか、保身臭が出てしまっているかどうか、というのは自分ではわかり得ないものなのかもしれない(まるで加齢臭のように)。

となると、そのマネージャーの上司なりが、きちんと本人に対してそれを指摘すべきであるということになる訳だ。

保身の連鎖

ここら辺が僕がよく言っている「マネージャーの評価を適切にすべき」だということに繋がっていく。

でも、その評価者本人がこのような保身ムーブをしているのであれば、それすらもできない。

保身の連鎖。

それが現代の職場においてはデフォルトになってしまった。

責任を取ろうとする者の方が圧倒的に希少である。

ただ、だからこそ価値があるとも思っている。

それができるだけで、数多のマネージャーの中から頭一つ抜け出ることができる。

中間管理職の責任などたかが知れている

そして、責任を取るという行為はそんなに難しいことではない。

それは勇気の問題だ。

一歩踏み出すことさえできれば、誰だってできる種類のものである。

また、もう少し嫌らしい言い方をするなら、中間管理職ごときが全責任を取るなんてことは起こり得ないから、そんなに恐れる必要なんてないのである。

中間管理職が取れる範囲の責任を取ればいい。

後は上司なり、会社なりがどうにかしてくれる。

それくらいの大雑把なスタンスで臨めばいいのである。

間違えたら謝る

さて、では保身臭をデオドラントする為にはどうしたらいいのだろうか?

日頃から保身的な動きをしないというのがその答えであるのは言うまでもないけれど、僕が思うのは、「間違えたら謝る」という小学生に諭すようなことの重要性である。

残念ながら、人間は間違いを犯す。

当然そこにはマネージャーも含まれており、マネージャーだって判断を間違える。

でも、保身的な動きをする人たちはこの辺を有耶無耶にして次に進もうとする。

誰にも気づかれていないと思っているから。

保身臭などしていないと思っているから。

ただ、そんなことは絶対にない。

確実にその臭いは体から出てしまっているし、それに周囲の人間は気づいているものだ。

だから、それをきちんと認め、表明する。

それだけで強力な消臭剤のように、保身臭は消えていく。

簡単なこと

もちろん保身ムーブをしないに越したことはないけれど、仮に保身ムーブをしてしまった後でさえ、それは有効である。

間違えたことに気付いた時に、その事実に対して誠実に向き合うこと。

そして、間違えたことを認め、謝ること。

そのような行動が保身臭をデオドラントする。

勇気を

書いてみると、当たり前のことだ。

でも、こういうことができる人はめっきり減ってしまった。

保身臭を自ら気付くことは難しくても、間違いを犯したことには気づけるはずだ。

「ヤバいな」という気持ちをどうにか抑え、勇気を持って謝ること。

そうやってこの保身臭満載の現代社会を生き抜いていこう。

それではまた。

いい仕事をしましょう。

あとがき

ありがとうごめんなさい。

それが言えれば、誰だってマネージャーの仕事はできます。

でも、それが言える人は殆どいなくなってしまったのが現代社会です。

「自分には責任がなく、アイツに責任がある」ということを言ってばかりです。

適切な感謝と、適切な謝罪を当たり前にやっていきましょう。