寵愛と嫉妬の沼には近づかない

可愛い部下とそうでない部下

仕事をしていると、可愛い部下と可愛くない部下が出てくる（因みにここで言う可愛いというのはビジュアルの話ではないが、ビジュアルの話も含まれるからややこしい。そのことについては後述する）。

これはある種仕方のないことであると思っている。

気の合う部下は可愛いし、そうでない部下は可愛くない。

それがいけないことではあるとは思いつつも、人間である以上、そのような感情が生まれてくるのは自然なことではある。

といっても、できるだけそれを表に出さず、どの部下に対しても平等かつ公平に接することがマネージャーには求められるし、そうすべきだと僕は考えている。

それを簡潔に言うなら、「寵愛と嫉妬の沼には近づかない」ということになる。

何だか意味が分からないかもしれないけれど、今日はそんな話をしていこうと考えている。

それでは始めていこう。

難儀な仕事

「あの子はマネージャーのお気に入りだから」

そんな言葉を他課の女性メンバーから聞いてドキッとすることがある。

もちろん、それが100％妥当であるとは流石の僕も思わないけれど、そういう感情がそこにはあり、そのような目で見ている者がいるというのは、なかなか難儀な仕事であるなと改めて実感する。

そして、「人の振り見て我が振り直せ」ではないけれど、なるべくそうならないように仕事をしていかなければならないなとも感じている。

沼のようなもの

確かに、そのような視点を持ってそのマネージャーと部下の関係性を見れば、そういった側面がないとは言えないとは僕も思う。

でも、冒頭にも書いたように、気の合う部下というものは存在する訳で、そこに嫉妬というか、色恋というか、そのような感情が混じってくるとこの話は途端にキナ臭くなってくる。

ましてや、その部下の女性のビジュアルが良かったりすると、どんどんと訳の分からない話になっていく。

それはいわば「沼」である。

だからその沼には近づかないほうが良いですよ、というのが今日の話の結論である。

ドライさは生来のものでもあり、演技でもある

僕はドライなマネージャーという評価を部下から受けることが多い。

それは性格的に他者に興味がないというのが一番関係しているとは思うけれど、敢えてそのように振舞っているという側面がないとも言えないと思っている。

僕は単純に人間関係の深み（今日の話で言えば沼）に嵌りたくないのである。

ましてや、職場においてはできるだけ平穏無事に暮らしていきたい。

嫉妬は劇物

感情というのは「取扱注意」であって、その中でも「嫉妬」というのは「劇物指定」を受けるくらいややこしいものである。

それを安易に利用しようなどと考えてはいけない。

意識的か無意識的か問わず、色恋的な要素をマネジメントに持ち込むと、火傷程度では済まない。

僕はそのように考えて、敢えて距離を開けている。

でも、それくらい気を付けていたとしても、「寵愛と嫉妬の沼」は突如として現れるからとても厄介なのである。

男も女も嫉妬する

これは性別問わずの話題であると僕は考えている。

男性にも女性にも嫉妬の感情はある。

どちらも面倒くさい、というのが僕の感想である。

そしてその多くは同性に対して向けられるものだ。

男はバカである

僕は男であるが、男は大概バカであると考えているので、マネージャーの中には若い女性社員や、ビジュアルの良い女性社員に対して、わかり易い寵愛を示してしまう者がいると感じている（この文章を読んで気持ち悪く感じる方もいるだろうと思うので、先に謝っておく）。

また、そのようなマネージャーの態度を見て、若い女性社員やビジュアルの良い女性社員に対して嫉妬を抱く者もいる（これも同様だ）。

先述したように、それが100％妥当だとは思わないけれど、「ある種のスケベ心がそのマネージャーにないかというとそんなこともないのでは？」というのが正直な僕の感想である。

そして、そのような態度や雰囲気というものを確実に嗅ぎ分ける人はいる、ということも言い添えておく。

だからこそ、そういう「寵愛と嫉妬の沼」には近づかない方がいいのである。

部下との関係は普通でいい

僕は「部下との関係性は普通でいい」ということをこのブログの初期からずっと提唱している。

今日の話もそのことを別の側面から言い換えたに過ぎない。

メンバー全員と等距離で接すること。

それがマネジメントにおいては重要なことであると僕は考えている。

ドライで結構

たとえそれがドライだという評価を受けようと、マネージャーの仕事はマネジメントなのであるから、あまり気にしなくていいと僕は思っている。

寵愛に慣れた人ほど、僕のような仕事の仕方には違和感を覚えるようだけれど、そんな者は放っておけばいいのである。

少なくとも、「嫉妬の沼」に嵌るくらいなら、「感情がない」と罵られる方が数倍もマシである。

人間の嫉妬ほど厄介なものはない。

そして、それは若いとかイケメンであるとか、そういうこととは関係なく起こるものであるということを言い添えて本稿を終えようと思う。

それではまた。

いい仕事をしましょう。

あとがき

部下と親しくなり過ぎると仕事において問題が生じます。

それは同姓でも異性でも同様だと僕は考えています。

残念ながら、マネージャーと仲良くなろうとする部下には何らかの打算が働いています。

それを好意と勘違いするから、ハラスメントなど色々な問題が起きるのです。

適切な距離を空けていきましょう。