聴く目と聴かない目
話を聴くときの目
また訳の分からないタイトルである。
聴く目ってなんぞや?
聴く耳じゃないの?
僕自身も書いていてよくわからない。
でも、話を聴く時の目って結構重要だよなと思ったので、そんな言葉を考えてみたのである。
それに対して聴かない目がある。
話を聴く気のない目をここでは指すことにする。
さて。
あなたは他者(特に部下)からの話に対して、きちんと聴く目をしているだろうか?
今日はそんな話である。
それでは始めていこう。
表情管理の一種
目は口程に物を言う。
今日の話を纏めるならそういうことになるのかもしれない。
それくらい目というのは色々なことを物語る。
だから、どんなに聴いている風を装っていても、目が「めんどくせえな…」と言っているのであれば、部下は積極的に相談しようとは思わなくなる。
もしあなたが部下から相談されづらいと感じているのであれば、それは話を聴く態度に問題があるだけでなく、その目に問題があるのかもしれないと考えてみることは有用かもしれない。
それはある種の表情管理とも言える。
というか、本質的には部下の話をきちんと聴くことが大事であるが、それを恒常的に行うのが難しいのであれば、せめて表情を管理することはやっておいた方がいいのではないか、と僕は思っている。
聴く態度によってリスクも変わる
部下の話はつまらない。
最後まで聞かないと要領を得ないことが多いし、結局のところ何が言いたいのかわからない場合だってある。
そういうことが多数の部下からもたらされると、それが態度や表情に出てしまうというのはわからなくもない。
でも、それはマネジメントという仕事を続けていく上ではあってはならない態度である。
というか、それがきちんとできなければ、部下から情報が上がってくることがなくなるし、ひいてはそれが大きなリスクに繋がったりもする。
そういう意味においても、日頃から部下の話をよく聴くことはとても大事なことである。
いつだって機嫌良くいられる訳ではない
その際に特に意識して欲しいのが今日のテーマでもある「目」である。
もちろん、マネージャーだって人間である。
毎日毎日機嫌が良い訳ではないし、体調だって優れないことがあるだろう。
そんな時だってお構いなしに部下は話し掛けてくる。
それに対してぞんざいになってしまうことだって確かにあるとは思う。
ただ、できるだけその波が少ないに越したことはない。
その為にも、目を管理しておくことが大事なのだ。
話す側だとよくわかる
では、聴く目というのは具体的にはどのような状態のことを言うのだろうか?
これは自分が話をする立場の時に相手がどのような目をしているかを想像してみるとよくわかると思う。
先述したように、目というのは色々な意味を含んでいる。
相手の話に興味があればその目は輝くし、そうでなければその目は曇る。
もしかしたら、疲れや面倒さがそこには浮かぶかもしれない。
そして、それは話す側からすればよくわかることだと思う。
一方、聴く側からすればそこまで目がモノを言っているとは思わないはずだ。
いつも通り、何も変わらない表情で自分は話を聴いていると思っているはずだ。
でも、そこには確実に変動が現れている。
それを意識しておくべきなのだ。
良い方のグラデーションで
「いやいや、そうは言っても、話がつまらなければ目は曇ってしまいますし、常に前向きに話を聴いて、目を輝かせるなんてことは現実的には難しいですよね?」
確かに言わんとしていることはよくわかる。
それができればスーパーマネージャーになれるだろう。
でも、その目の曇りの中にもグラデーションはあるはずだ。
それが極端に曇らないようにするだけでも、相手の印象は大きく変わる。
まずはそのくらいの所から始めてみるといいと思う。
偉くなったと勘違いしてはいけない
というか、もっと言えば、ここにはマネジメントというものに対する考え方みたいなものが現れてしまうということになるのかもしれない。
自分が常に上の立場にいて、部下は下から相談に来る、そのように関係性を捉えているのであれば、部下の話を前のめりに聴くことは難しいだろう。
そうではなく、ある程度対等な関係の中で話をするのだという意識があれば、そこまで目が曇ることはないと思う。
でも、マネージャーになった途端に、自分は偉くなったと勘違いをしてしまう人はとても多いし、それが結果的にそのような態度や目に出てしまうのだろうと僕は考えている。
相槌で誤魔化せるけれど…
また、もう少しテクニカルなことを言うなら、相手の話に対して的確に相槌を打つことで、目に意識が向くことを避けられるとも思っている。
無表情で相槌も打たなければ、否が応でも目に意識が向いてしまう。
そうではなく、ちょっとした相槌や頷きをするだけで、そこに注目が向かないようにすることができる。
話を聴くのが最優先
ただ、そこに頼ってしまうことはあまりお勧めしない。
繰り返すが、本当に大事なことは相手の話をきちんと聴くことが大切であるという意識に変えることである。
マネージャーの仕事における主要業務が聴くことである。
そうすれば自然と目も聴く目になるはずだ。
変な話になった。
それではまた。
いい仕事をしましょう。
あとがき
話をよく聴けること。
それがマネージャーにとってはとても大事なことです。
そして、その際に意識しておいて損がないのが今日のテーマでもある目です。
もちろん、自分でコントロールするのは難しい部分もありますが、ちょっとした心掛けでその表情は大きく変わります。
聴く目をもって話を聴きましょう。

