誰もが「意味がない」と思うなら、それは意味がないのだ

UnsplashThomas Oxfordが撮影した写真

やめることにもエネルギーがいる

マネジメントという仕事をやっていて、「これ意味ないなあ…」と思う時がある。

その場合、その仕事をやめるようにする。

書いてみると、まあ当たり前のことだ。

でも、多くの人は実際のところあまり出来ていないのではないかと僕は考えている。

ぜひ胸に手を当てて考えてみて欲しい。

無駄な仕事だと感じても、波風を立てることを恐れてそのままにしていませんか?

僕が言いたいのはそういうことである。

「やめる」ということは、今までの流れを変えるということである。

そして、そこにはそれなりのエネルギーが必要となる。

また、やめたことにより何かが上手くいかなくなった場合、責任が生じる。

だから、大抵の人はそのままにしておく。

前例踏襲が安牌。

「それを変えませんか?」というのが今日の話である。

何だか言いたいことは全て言ってしまったような気もするけれど、とりあえず始めていこう。

無駄な仕事をやめる

「チームの生産性を上げる為にはまず何をしたらいいですか?」と問われることがある。

僕の答えは「無駄な仕事をやめること」である。

多くの人は「新しい何か」を付け加えようとするけれど、その前に今ある仕事を極限まで減らした方がいい。

増やすよりも減らすことの方が効果は大きいからである。

そして、精神的な面を除き、減らす方が圧倒的に簡単だからである。

とりあえず放置

でも、ここに書いたように、「精神的に難しい」と思うマネージャーもそれなりに多くいるようなのだ。

「今まで当然のようにやってきたことを、自分のような若輩者(もしくは経験の浅い者)が勝手に変えてよいものだろうか?」

もしくは「変えたことで上手くいかなくなったら私のせいになるのではないか?」

そのような逡巡によって、「まあとりあえず放置」ということが多くの現場で行われているような気がしている。

結果、多くのチームには誰もが「意味がない」と思っている仕事が残置される。

それで生産性など上がるはずがないだろう?

僕はそのように思う。

でも、それはどうやら普通ではないようだ。

意味がないと思う仕事の大半は実際に意味がない

もちろん、「意味がない」と感じるのは自分だけかもしれないので、上司や周囲の人間、チームメンバーなどにその仕事の意義について聞き込みを行うことは重要である。

一見意味がないように見えても、実は何らかの意味を帯びている、そういう仕事が全くないとは言い切れないからである。

ただ、僕の経験上、自分が意味がないなと思った仕事の9割以上は実際に意味がない仕事であり、それがなくなったとしても誰もなくなったことにすら気づかない種類の仕事であると僕は思っている。

だから、「えいやっ」とやめてしまえばいいのである。

そして、もし何らかの問題が生じるなら、その仕事を再開すればいいだけなのである。

そこに躊躇いなどいらない。

一気呵成にやめてしまえばいい。

それだけでチームの生産性は大きく上がる。

それだけ意味のない仕事が溢れているのだ。

意味のない仕事をすることによって生計を立てる人がいる

この過程の中でもし1つだけ注意点を挙げるとするなら、意味のない仕事をやめることによって仕事がなくなる人が出現し、その人が自分の仕事がなくなることを恐れ、それに抵抗することが起こる、ということである。

そして、ここがまた面倒くさいところではあるのだけれど、この人はその仕事に意味がないと言いながらも、実際にその仕事がなくなってしまうと自分の存在意義もなくなってしまうことに途中から気付き、猛烈に反対し出すことがあるという点である。

残念ながら、組織の中には意味のない仕事によって生計を立てている人がいる。

これは触れてはいけないタブーのようなものだ。

だからこそ、暗黙の内に多くの人は意味のない仕事を残置するのだろう。

それは意味のない仕事をやめるという行為以上のものを含んでいるからである。

時間が経っても意味がない

でも、そこで日和ってはいけない。

意味のない仕事というのはどうやっても意味がない。

時間が経てばとか、時代が変われば、とかいう問題ではないのだ。

純粋にその仕事には意味がないのである。

だったら、その仕事をすぐにやめさせて、別の仕事をやって貰う必要がある。

そこには当然ながら大きな抵抗が起きるだろう。

でも、元々意味のない仕事をやっていたのだし、本人も客観的に考えればそれに意味がないということはわかっているはずなので、丁寧に話をすることで解決できないことはないのである。

この面倒くささを引き受けることなくして、意味のない仕事をやめることはできないし、チームの生産性を向上させることはできない。

だからそこから逃げてはいけないのだ。

増やすよりも減らそう

多くのマネージャーが「新しい何か」を始めたがるのは、そこには抵抗がないからである。

誰からの不満も受けないし、反発もない。

でも、そのような「逃げ」はチームに新しい仕事を増やしてしまうことに繋がる。

もちろん、それが不可欠なら時にはそういうことも必要だろう。

しかしながら、真っ先にすべき事はやめることである。

そこに逃げずに対峙することである。

それではまた。

いい仕事をしましょう。

あとがき

意味がない仕事が世の中には溢れています。

でも、その仕事があることで生計を立てている人がいるのも事実です。

それを意味がないと一掃することが正しいとは流石の僕も思いません。

しかしながら、もう少し減らしてみてもいいのでは?と僕は考えています。

意味がない仕事を減らし、生産性を上げていきましょう。