逃げているといつか追い付かれる

UnsplashMitchell Orrが撮影した写真

上手に立ち回る人達が羨ましい

「あの人は上手くやっていて羨ましいな」

そんなことを思う時はないだろうか?

僕はある。

それもしょっちゅうあるくらいだ。

僕は不器用なタイプで、本来はやりたくない仕事であってもそれをあまり主張できず、結果面倒な仕事が回ってくる、そういう感じの社会人生活を送っている。

そして、他所を見ると上手に立ち回る人がいて、「あんな風にできたらなあ…」なんて思うことになる。

もちろん、ここには「隣の芝生は青く見える」的要素があると思う。

その人はその人なりの葛藤を抱えているのかもしれない。

でも、僕からはとてもそうは見えないのも事実だ。

そして、そこから更に視点を変え、時間軸を伸ばしてみると、逃げたものからはいつか必ず追い付かれることに気付く。

今日はそんな話だ。

それでは始めていこう。

ずっと逃げ続けられる訳ではない

会社という組織で働いていると、たくさんの面倒なことに出くわすことになる。

それも管理職という立場であれば、その面倒くささは倍増する。

10年もマネージャーをやってきた僕は、流石にそれらの面倒事に慣れてはきたものの、面倒であることに変わりはなく、もう少し器用に立ち回ることができたらなあ、と思う日々である。

一方、それを上手にかわしながら仕事をしている人もいる。

面倒事が来る度に(前に)いつの間にかそこからいなくなっている人達。

そうやって現在だけでなく、今までも面倒事をかわしながらここまで来たのだろう。

でも、それをずっと(例えば定年まで)続けることはできない。

そんな風に思うのだ。

ノーリスク・ノーリターン

その要因の1つとして、最近の経済環境の変化があるように思う。

以前に書いたことなので簡単に述べると、デフレ時代においては「横並び」が最善で、リスク管理(回避)だけをやっていれば、マネージャー然としていることができた。

でも、現在はインフレ時代である。

それだけではマネージャーは務まらない。

リスク管理だけではなく、そこからリターンを上げなければならない。

そして、当然ながらリターンを得る為には、それなりのリスクを負う必要が出てくる。

ただ、この種の人達はリスクと向き合った経験が(あまり)ないので、どうやっていいのかがわからないようである。

そこで立ち止まったり、右往左往したりしている。

それを見て今回のテーマのようなことを思ったのだ。

1つ1つは小さなこと

それは日々のちょっとしたことではある。

大きな面倒事はさておき、小さな面倒事に対してもかわし続けていく態度を取ると、その場は確かに良いのかもしれない。

実際に僕もそれを見て羨ましく思ったりもする訳だから。

でも、時間が経ち、それらを1つ1つ対処してきた僕と、そうでない人との間には大きな経験値の差があるようにも思うのだ。

「場数」の違い

それはなかなか言語化しづらい部分ではある。

「場数」とでも言うような、その違い。

それが(特に)マネジメントという仕事においてはモノを言うように思うのである。

一瞬だけ見て判断されても、ね

一瞬だけ切り取って、「ウエノさんはチームマネジメントが上手ですね」とか言われたりもするけれど、それは大きな間違いである。

チームマネジメントというのは、今この瞬間だけの話ではない。

今までの蓄積がそこにはあるのだ。

それまでの判断の累積がメンバーからの信頼となり、僕が多少厳しいことや面倒くさいことを言ったとしても、その言葉が真正面から受け止められる素地ができるのである。

それは一朝一夕でどうにかなるものではない。

逃げなかったからこそ得られたものである。

そして、それはリスクを取る局面においてはより顕著に現れる。

マネージャーがリスクを取らないのに、部下がリスクを取るはずがない

部下がリスクを取るような行動を自発的にするか否か。

それこそがこれからのインフレ時代の成否を分けるのだ。

でも、逃げてきた人にはそれがわからない。

なぜ部下達が自発的に動かないのか、その理由を彼(彼女)らのせいにしようとする。

もちろん、若手全体の傾向として、そのような要素があることは否定しない。

ただ、それだけでもないのだ。

あなたが自発的に動かないから、部下も自発的に動かないのである。

あなたがリスクを取らないから、部下もリスクを取らないのだ。

報いが返ってくる

マネージャーの行動は、自分が思っている以上に部下に影響を与えている。

それも「重大な決断」というようなことではない、日々の小さな物事の総体が影響を与え続けていく。

そういう意味においても、逃げている人はその報いがいつか返ってくるのだ。

そして、きっとその時にはもう手遅れである。

せめて受動的にはやろう

「若い頃の苦労は買ってでもしなさい」

よく言われる言葉である。

今日の話を要約するならそういうことになるのかもしれない。

そして、そこに僕なりのエッセンスを付け加えるとするなら、敢えて買わなくても、せめて来たものは受けた方がいいよ、ということである。

能動的にできるなら最高であるが、そうでなくても受動的にはやっておいた方がいい。

それが逃げてきた人を見てきて僕が今思うことである。

それではまた。

いい仕事をしましょう。

あとがき

マネジメントにおいて大事なことは何か?

「この人はリスクから逃げない」と部下から思われることではないか?

そんなことを考えています。

僕は全く優秀とは言い難いマネージャーですが、そこだけは結構自信があって、それこそが僕がマネージャーを続けていられる理由であるような気がしています。

結局のところ、マネージャーなんてものはリスクを取りさえすればいい、そんなことすら考えてしまいます。

逃げずに仕事をしていきましょう。