モンスター社員に出くわしたら

対処のしようがないけれど…

あなたの会社にモンスター社員はいませんか?

モンスター社員というのは、過剰に攻撃的で、感情に左右されやすく、指示や命令に従わない(自分が正しいと譲らない)社員のことをここでは指す(他のタイプのモンスターももちろんいる)。

この種の人と出会ってしまった場合、どのように対処するのが望ましいのだろうか?

これはとても難しい。

というのは、僕の経験上、この種の人は論理的に話すことができない人が多く、まともに組み合うと敵意を剥き出しにして向かってくるので、対処する前より余計に面倒くさくなってしまう、からである。

そういう意味では、「対処のしようがない」というのが結論になる。

でも、それだと読む意味がなくなってしまうので、僕なりの(消極的)対処法を今日は書いていこうと思う。

たたかう→× にげる→〇

モンスター社員が部下の場合、同僚の場合、上司の場合など、出くわす機会が増えているように感じている。

それが社会の要因なのか、会社の要因なのかはわからないけれど、確実にエンカウント率が上がっているので、これはなかなかに面倒くさい。

そしてトヘロスが効けばいいのだけれど、大体はこちらよりも強いので、全く無意味である。

できるのは、「にげる」コマンド一択である、と僕は思っている。

もちろん、「たたかう」という選択肢もある。

ただ、それによって被るダメージは大きいし、すぐに復活してきたり、仲間を呼んだりするので、僕は戦わない方が賢明であると思っている。

注意しても逆恨みされてしまう

これは「正義」という観点からすると、良い心持ちであるとは言えない。

そういうモンスター達を世の中にのさばらせてしまうことになるからである。

ただ、昨今の世の中を鑑みると、そういう人に立ち向かった結果、逆恨み的な倍返しを食らうことが増えている(煽り運転、公共の場での注意など)ので、望ましいことではないが、やむを得ないと思っている。

人事的に処分してもらう

では、どのようにすればいいのか?

「人事的に処分する」

これ一択である。

もう少し丁寧な書き方をすると、「人事的に処分されるように動き、人事的に処分されることを祈る」ということになる。

もう少し詳しく書いていく。

上司にはモンスターは見分けられない

モンスター社員の種類にもよるけれど、僕の経験上、この種の人は上司などの偉い人に対しては上手に振舞うことが多い。

結果として、その人がモンスターであることが、組織上露見しにくいのである。

でも、それ以外の人達は皆、その人がモンスターであると気付いている。

その力を集めていくしかない。

何しろ相手はモンスターだ

具体的に言うと、モンスターがモンスターである証拠を1つ1つ拾い上げ、適切に報告していく、ということになる。

やや陰湿なやり方にはなるけれど、自分の身を守る為には仕方のないことである、と僕は思っている。

何しろ相手はモンスター(人間ではない)なのだ。

大体の場合、多くのエビデンスを集めたとしても、組織や上司が動き出すことはない。

仮に動き出すとしても、本気ではない。

それっぽい捜査をして、「捜査・検証をしましたよ」という言い訳を作る為に動く程度のものであることが殆どだ。

その間にもモンスターは暴れまわり、被害者は増えていく。

それによって会社を去る人も出てくる。

でも、まだ組織は動かない。

これが現実である。

大体は生き延びてしまうけれど…

先程「祈る」と書いたのも、実際に処分される確率はあまり高くないという現実を見据えているからである。

悲しいかな、こういう人達は組織内で生き延びる可能性が高い。

だから仕事はつまらないのである。

僕らにできるのは、正面から向き合わず、適切な距離を取って、間接攻撃を繰り返していくことだけである。

それが効けばラッキーだし、効かなくても当然である、くらいに捉えておいた方がいい。

それくらい世の中はモンスター社員に甘い。

正そうなんて思ってはいけない

そういう意味では、「にげる」能力を上げておくことはとても重要なことであるとも言える。

間違っても、そういう人を正そう、なんて思ってはいけない。

正せないからモンスターなのである。

そしてもしそれに我慢ならないなら、自分がその組織から去る方が賢明であると僕は思っている。

成果を上げておいたり、能力を高めておいたりするのは、いざその時が来た際に、困らないようにするためである。

被害を抑えることに注力する

僕は人間の善性を信じているけれど、その信仰は日に日に薄れているなと感じている。

以前であれば、適切な淘汰圧が働いて、この種の人達は排除されていったのだけれど、最近はそれも望み薄である。

僕は人事評価なり、事情聴取なりがあった場合には、その人が人狼であることを報告はするけれど、その人が排除されることは全く期待していない

それくらい僕は組織に対する信頼度が薄れてしまっている。

悲しい結論にはなるけれど、自分なりにできることをやっても組織が動かないのであれば、自分自身がそこから去る、というのが現実的な対応になるのだと僕は思っている。

学校からいじめがなくならないように、会社からモンスター社員がいなくなることはない

被害をできるだけ抑えること、それに注力しよう。

それではまた。

いい仕事をしましょう。


あとがき

悲観的な文章になってしまいましたが、リアルな話というのはこんな感じだと僕は思っています。

組織の劣化みたいなものを日々感じていて、善良な人達は馬鹿らしくなったり、限界を迎えたりして、どんどんと組織からいなくなっていく、結果更にモンスター社員とエンカウントする確率が上がる、そんなことを思っています。

僕もそろそろ潮時かもしれません。

被害を抑えながら、逃げる態勢を整えておきましょう。