1人で変わることもある

どうやっても厳しいことはある
「何となくチームがしっくりきていないなあ…」
そう思っているマネージャーの人は多いと思う。
もちろんマネジメントの力によって、そのチーム状況を変えることが我々マネージャーの仕事ではある。
しかしながら、どう手を尽くしても状況が改善しないということは往々にして起こり得る。
その一つの要因が「人」の問題である。
誰がマネージャーでも、「正直厳しい…」というメンバーは残念ながら存在する。
その人が変わるだけで、もしくは新しい人が加わるだけで、チームが好転することは実際にある(なのでマネージャーの方はあまり自分を責め過ぎないでください)。
今日はそんなことを書いていこうと思う。
不満をまき散らす人
まず前者から。
僕が厳しいと思うメンバーのタイプの1つとして、「不満をまき散らす人」がある。
これは自分の不全感を周りに言うことで、どんどんとチームの雰囲気が悪くなっていくからである。
その人1人が不満であるとか、仕事ができないとか、そのくらいのことであれば「よくある話」なのでそんなに気にならないけれど、この手の人は被害を拡散していくからできるだけそのままにしておきたくないのである。
ましてやその人が、課長補佐や係長みたいなある程度の職階のポジションにいたりすると、これはとてもしんどい事態となる。
周囲のメンバーも内心鬱陶しく思っているのだけれど、立場上邪険にすることはできないからである。
厳しい人は改善することがないから厳しい
本来的にはこれは人事の問題であって、我々の立場でどうにかできる話ではないのだけれど、それでも事態を改善しようとして、話をしたり、指導をしたり、皆さん手を尽くされると思う。
でも、残念ながら、「厳しい人」というのは改善することがない(だから厳しいのだけれど)。
むしろ敵意を向けてきたりすることだってある。
そういう時にどのようにすればいいのか?
できることは2つ。
1つは人事権限を持っている人に起きている事象を率直(かつフラット)に伝え続けること。
もう1つはその人との接し方を明らかに変えることである。
起きている事象を人事権限者に理解してもらう
1つ目は人事権限者に事態を伝えることで、その人を異動させることを目的とした動きである。
チーム状況を改善するのがマネージャーの仕事である以上、その障害となるものはできるだけ排除した方がいい。
もちろんそこには客観性が求められる。
マネージャー個人の好き嫌いのレベルではなく、数値化したり、他のメンバーからも意見具申してもらったりするなど、できるだけ多方面からの評価を伝え続ける。
人を異動させるというのは難易度が高いのは事実ではあるけれど、客観的に起きている事象を伝え続けることで、その人がチーム状況が改善していかないことの1つの原因であることは理解してもらう。
それで手を打つかどうかは経営判断の問題であるから。
接し方を変える
これが1つ目だ。
次は接し方を変えることである。
基本的には、マネージャーはどのメンバーとも等距離で接することが望ましい。
ただ、明らかに「厳しい」メンバーには、それなりの接し方をすると良いと思う。
これはちょっと難易度が高いのは事実である。
経験がなかったり、自信がなかったりすると、その人から苦情を言われるのではないか、とか、上司に伝わって自分が咎められるのではないか、とか考えたりすると思う。
確かにそのリスクはある。
でも、それでいいのだと僕は考えている。
迎合しているという評判が立つよりはマシ
大事なのはきちんと仕事をしているメンバーに向き合うことである。
きちんと仕事をしている人を尊重するという姿勢を見せることである。
もちろん最低限のマナーは必要だ。
でもそれ以上に気を遣う必要はない。
少なくとも、そういう種類のメンバーに「迎合している」であるとか、「大目に見ている」というような評判が立つことがないように気をつけるべきである。
さもないと、一気にチームの規律が緩む。
悪平等をやめることが大事なのだ。
良い文化を持った人が加わるとチームは一気に良くなる
悪いことばかり書いたので、良いことも書く。
人事異動や中途採用など、チームに新しい人が加わることもあると思う。
その新しい人がポジティブな文化を持った人であると、チームは一気に好転する。
これはチームマネジメントでよく言われる「中間層」と呼ばれる人の行動が変わるからである。
チームは生き物
どのような集団でも、2・6・2の法則の通り、6の中間層は日和見的に働いている。
新しい人が加わってもその構成比率は変わらないのだけれど、6の中間層の行動が少しだけ良化することで、全体が底上げされるというか、ベースが上がるので、チームとしての成果も大きく変わってくる。
これは本当に大きい。
チームというのは生き物であることを実感する瞬間である。
1人の味方の存在は大きい
マネージャーになって難しいのは、自分の言葉がマネージャーの立場からの言葉なのか、素の自分からの言葉なのかが曖昧になってしまう(というか、分別されることなく受け取られてしまいがちになる)ということである。
そういう時に、自分の言葉の代弁者がメンバーにいることの意味はとても大きい。
そしてその人が高い成果を上げてくれれば、論より証拠、これ以上のカンフル剤はないのだ。
それではまた。
いい仕事をしましょう。
あとがき
チームのメンバーにうんざりして、途方に暮れてしまうことがあると思います。
でも腐らずに、自身が信じることをやり続けることが大事です。
どこかで誰かがそれを見ていてくれて、思いがけないタイミングで助けてくれることがあるからです。
孤軍奮闘でめげそうな方は僕のクソみたいなブログを読んで、自分を慰めて下さい。
下には下がいると、自分を労わってください。
そして何とか生き延びて下さい。
それが笑い話になった時、いつかどこかで「マネージャーあるある」を持ち寄って、楽しく酒でも飲みましょう。