年上部下には敬語? タメ語?

UnsplashVolodymyr Hryshchenkoが撮影した写真

回答:敬語で話そう

若くしてマネージャーになると、年上の部下がいることが往々にして起きる。

その際に敬語で話すべきか、タメ口で話すべきか?

これに対する僕の基本的な回答は、「敬語で話すべきである」というものである。

というか、敬語で話しておけば何の問題もない。

以上。終わり。

それではまた。

いい仕事をしましょう。

これだとブログにならないので、もう少し僕の経験を踏まえて詳しく書いていく。

それは、「ある程度距離が詰まってきても、敬語で話すべきかどうか?」というものである。

それでは続けていこう。

何の問題もない

僕が最初にマネージャーとして着任したチームでは、半分以上が年上の部下だった。

当然ながら僕は敬語で彼(彼女)らと接した。

そこにはあまり迷いというものはなかった。

部下といっても年上だし、何となくキャラ的にそういう上下関係を気にしそうなタイプばかりだし、と考えて、ずっと敬語で接していた。

僕が経験不足であることもあって、彼(彼女)らとあまり関係性を深めることができなかったので、結果として敬語を続けることにあまり問題を感じなかったのである。

敬語はよそよそしくなる

なので、僕の基本的な回答は「敬語でOK」というものになる。

ただ、こちらも歳を重ね、ある程度経験値も溜まってくると、年上部下であっても距離を詰めることができるようになる。

単純に年齢差が縮まるということも関係しているとは思うけれど、こちらにも余裕ができてくるので、仲良くなれるようになるのだ。

その際に、時々違和感を覚えることがある。

「なんかよそよそしくないか?」と。

キャラクターは大前提

これはマネージャー側のキャラクターと、部下側のキャラクターが関係しているとは思う。

タメ口をきいても許されるタイプと、タメ口をきいても許してくれるタイプというのが大前提ではある。

以下はそれを踏まえた話だ。

丁寧語を適度に織り交ぜる

僕は率直な物言いを好むタイプなので、できれば堅苦しい言葉遣いをしたくないと思っている。

そうは言っても、相手は年上である。

「さあ、どうする?」というのが今日の話である。

僕の現在時点の結論は、「丁寧語を適度に織り交ぜる」というものになる。

丁寧語とタメ口と

敬語というのがどこまで畏まる言葉なのかというのが文章上表現しづらいのだけれど、あまり堅苦しい敬語は使わず、丁寧語をベースに話をするのが僕の現在のやり方である。

ただし、タメ口もそこに混ぜる場合がある。

そんな感じである。

年上には甘えてしまおう

もう少し丁寧に書くと、10歳程度歳が離れるならタメ口の割合が増え、近い年齢なら丁寧語の割合が増える、そんな感じかもしれない。

歳が離れる方がタメ口?

そうなのだ。

僕の職場には、自分の父親や母親くらいの年齢の人達もいる。

その人達に対して敬語を使うべきだというのはとてもよくわかる。

ただ、あまりにも敬語敬語しすぎると、なかなか距離が縮まらない。

だから、そこは思い切って甘えてしまうのである。

相手の度量の深さに頼って、タメ口を混ぜてしまう。

もちろん、敬意があることは大前提だし、汚い物言いは絶対にしない。

そうではなく、親戚の叔父さんと話す時のような感じというか、敬語とタメ語のちゃんぽんというか、そんな感じで僕は話をしている。

こちら側もタメ口でOKだ

これは相手側(部下側)も同様である。

彼(彼女)らもベースは敬語である。

一応上司なので、気を遣ってくれている訳である。

でも、一方で相手からすればだいぶ年下であるのも事実なのだ。

だからふとした瞬間に、タメ口になる場合がある。

「そうは言っても課長もさあ…」とか「そうなんだー」とか「だからダメなのよー」とか、近所のおじさんおばさんと話しているような感じになることも多い。

それでいいのだ。

敬語だけでは仲良くなれない

これはニュアンスが難しい。

職場なので節度ある対応は必要というのが大前提ではある。

そこには上司部下という擬制がある。

でも、同時に年上年下という構造もある。

基本的には敬語でのやり取りをすればいい。

でも、それだけでは、距離を縮めるのは難しいのだ。

自然と言葉が崩れる関係性

馴れ馴れしくする必要はない。

失礼な言葉遣いは論外である。

双方に敬意がありながらも、ある程度仲良くなってしまっているので、自然と言葉が崩れてしまうような感じ。

それぞれ適切にイジれるような関係性。

それが結構大事なのだと僕は思っている。

敬語は安牌

僕はあまり仲良くなれそうもない年上部下とは、ずっと敬語で話す。

それで何の問題もない。

ただ、安牌すぎるとは思うのだ。

自分のキャラクターもあって、僕は敬語で話すと冷酷さが余計に際立ってしまうので、できるだけ言葉を崩して話した方が、チームの運営がし易いと思っている。

自分で言うのもなんであるが、そんなに悪い人間ではないのに(いや、こういう奴が一番ヤバいのだ)、必要以上に冷たく思われてしまうので、僕は敢えて言葉を崩しているのである。

それが相手に伝わっているなら、僕は必ずしも敬語を使わなくてもいいのではないか、と思う。

逆も然り

これは自分が同じ立場でも同様である。

年下の上司にタメ口で話されても、関係性ができているなら何の問題もない。

でも、そうでないなら、「ん?」とはなると思う。

自分がされて許せないなら敬語を使った方がいい。

そうでないなら、少し言葉を崩してみてもいいのではないか。

それで伝わるものもあるはずである。

それではまた。

いい仕事をしましょう。


あとがき

「言葉の硬度」みたいなものを意識することで同じコンテンツでもまるで違うように響かせることができます。

これは営業なら常識の話だと思います。

硬ければいいってもんじゃない。

多少崩れても、そこに体温が乗って、リズムが生じるなら、それでいいのだと僕は思っています。

それは人間関係においても同様です。

敬意を持って、言葉を崩していきましょう。