決めたことをやらせる(なあなあにしない)

言うならやる。やらないなら言わない。
「やろうと決めたことが履行されていない時、それをうやむやにしていませんか?」
今日はそんな問いかけから文章を始めてみる。
「もしそうであるならば、それは今すぐやめた方がいい(もしくは当初からやろうと言い出さない方がいい)」
それが今日の結論である。
チーム内に足りない要素があるとして、それを埋めるべくマネージャーが何らかの方針を決めたとする。
でも、部下たちは(無視とは言わないまでも)お茶を濁す程度しか動いていないとする。
その場合、どうするか?
「きちんとやらせる(なあなあにしない)」
それだけである。
それによって、チーム内に一定の緊張感が生まれ、マネージャーの発言に対する信頼度が保たれる。
何だか全てを言い切ってしまったような気がするけれど、以下詳しく書いていく。
惰性の仕事
「あれだけ熱量を持って発言していたけれど、何だか最近は言わなくなったな」
日本企業に勤める僕は、そのようなことを感じることが多い。
プロジェクトでも何でもいいのだけれど、開始当初には物凄いエネルギーが注がれるものの、それがあまり上手くいっていないことが露見し出すと、急に興味を失い、何となく惰性でその仕事を続けている、というような状態。
結果として、たくさんの「何だかよくわからないけれど、続けている仕事」が残存することとなる。
だから、僕は常々「削減しなさい」と言い続けている訳である。
継続性と方向転換
でも、今日の話はちょっと違うもので、「大事なことは続けなさい」ということを言おうと思っている。
というか、続ける覚悟がないものは始めない方がいいし、覚悟を持って始めたのであればちょっとやそっとではやめない方が良い。
もちろん、流れの速い現代において、方向転換(ピボット)は必要だ。
ただ、そのような現代においても、エッセンシャルなものはある。
マネジメントの核となるような、戦略を支える根幹のような、やらなければ全てが成り立たなくなるようなものがある。
それは続けなさい(たとえ部下の履行状況が思わしくなくても)、というのが僕からの提言である。
「マネージャーが決めたことはやるのだ」という文化の醸成
それは意固地になっている訳ではなく、融通が利かない訳でもなく、マネージャーがやると決めたものは何としてでもやるのだ(マネージャーはそういう人だから)、ということをチーム内に浸透させることが重要だからである。
逆に言えば、マネージャーが何でもかんでもやろうとする人であってはいけない、ということにもなる。
戦略(戦術)を策定し、取捨選択をきちんと行いながら、尚やると言ったことについてはきちんと履行していくこと。
これが戦略(戦術)を進める上で、とても重要なことである。
熱量を維持するのは難しいから
そうは言っても、ちょっとやそっとでは部下は動かないことも事実である。
だから、繰り返し言うのだ。
もうしつこいと思えるくらい言い続けるのだ。
それは中途半端な気持ちや、戦略策定ではできないものである。
自分がマネジメントという仕事を続ける上で、これだけは何としてもやりたい(やらなければチームとして成り立たない)と思っているものでなければ、それだけの熱量を長期間に亘って維持することはできない。
だから、それを言い続けるだけの覚悟がないのであれば、安易に始めない方がいい、ということにもなる訳である。
言ったらやる。
やらないことは言わない。
簡単なことだ。
でも、これがなかなかできないのである。
それは部下があまり乗ってこないと、段々とこちら側も言うのが嫌になってくるし、結果として熱量も失われていくからである。
やるべきことを絞る
では、それを維持する為にはどうしたらいいのか?
もしくは、乗ってきていない部下を乗せる為にはどうしたらいいのか?
僕が考える回答は、「やるべきことを絞り(できれば1つか2つくらいまで)、それをやることが当然であると意識化されるまで、ひたすら確認を続ける」というものである。
そして、できればそこにゲーム的な要素を入れられると尚良いい。
習慣化されるまでやり続ける
多くのマネージャーを見ていて思うのは、やるべきことが多すぎる、ということである。
もちろん、気持ちはわからなくはない。
戦略(戦術)を進める上で、やるべきこと(やりたいこと)はたくさんあるし、自分自身はそれができていたはずでもある。
でも、残念ながら、多くの部下はそれができない。
だから、現状よりももっともっとやるべきことを絞り込むべきなのだ。
そして、それがある程度意識され、習慣化された時点で、次にやるべきことを考えればいい。
そこまでは(たぶんこの期間は相当長いと思うが)、1つか2つに絞り込んだことをひたすらやり続けるのである。
舅(もしくは姑)のように、毎日そのことについて確認を続ける。
できていなければ、できていない、やってくれ、と言い続ける。
それが大事である。
冗談が交わされるようになればOK
でも、これだけだとつまらないので、できればそこに面白みというか、ゲーム的な要素も入れたい。
また、「これやらないと課長が怒るからさー」というような軽口が部下から聞こえてくるようになればしめたものである。
シリアスになり過ぎず、でも、なあなあには絶対しない。
それを続けていこう。
それではまた。
いい仕事をしましょう。
あとがき
決めたことはやる。
書くと簡単なことです。
でも、これができる人は本当に少ない。
ましてや自分だけでなく、部下全員にやらせられる人は殆どいません。
マネジメントをやっていてつくづく思うのは、ベース構築の重要性です。
それがあれば(できれば)、部下が入れ替わっても、多少のコンディション不良があっても、それなりに高いレベルの仕事をすることができます。
人によっては「文化」と呼ぶであろうこのベース構築をする為には、やるべきことを絞り、それを習慣化するまで徹底するしかありません。
様々な不平不満や愚痴を乗り越えて、チームのベースを作っていきましょう。