飯が遅いやつは仕事ができない?(新入社員の見分け方)

とりあえず一緒に昼飯を食べてみる

今日は偏見に満ちたテーマを書いていく。

半ば冗談みたいな話として聞いて欲しい。

新人が自分の課に配属された時に、その人ができるのかできないのか見分ける簡単な方法は一緒に昼飯を食べることだ。

その時に明らかに遅くモソモソとご飯を食べていたら、そいつはできない社員の可能性が高い

もちろん新人特有の緊張感により本来の持ち味を出せていない可能性があるので、何度か一緒に食事をしてみる。

その度に違和感を感じるくらいに食べるのが遅ければ、十中八九その社員はハズレだ。

その場の状況が把握できるかどうか

自分でも書いていて「本当か?」と思う。

いやいやこれが本当なのだ。

もちろんこれは僕の経験というものすごい少ないサンプル数から導かれたものなので、統計的に有意とは全く言えない。

だから信じるも信じないもあなた次第だ。

でも一旦こんなことを考えてしまうと、あらゆる人の飯の速度が気になってくるから不思議だ。

そうやって他の人が飯を食うスピードを観察していると、この話はあながち間違ってもいないのではないかと思えてくる。

もちろんこれに当てはまらない人もいる。

飯が遅くても優秀な人も確かにいる。

でも僕の経験ではその数は圧倒的に少ない

特に新人の場合はその傾向ははっきりしているように思う。

これは言葉にすると説明しづらいのだけれど、状況把握というか相手との距離感というか、そういうものを図るのが不得手な人=飯が極端に遅い人ということになるのかもしれない。

ここで大事なのは遅いではなく、「極端に」遅いということだ。

別に相手に合わせて食べる速度を変えろとか、空気を読め、とかそういうことではない。

食べる速度はそれぞれだし、それで全然構わない。

でも一つの目安になると僕は考えている。

仕事への進入角度と距離感を測る

仕事というのは1人では完結しない。

特に新人の頃はその仕事がどのような過程を踏んできたものなのか、これからどのような過程を踏んでいくのか、その射程がわからないことが多い。

自分の前にも後にも仕事の工程がある。

そして自分の立ち位置がどこにあるのか、バトンをどのような形で渡していけばいいのか、ということを仕事を通じて体得していく。

阿吽の呼吸というと日本的でちょっとどうなのかなとは思うけれど、自分がどのくらいの進入角度と距離感で仕事という対象物と向き合っていくか、という感覚はとても大事だ。

そこには自分という個も大事だけれど、空間というか状況というか、そういった温度感みたいなことを感じられなければならない。

それが飯の食べる速度に出ると言ったら言い過ぎだろうか?(多分言い過ぎだろう)

これは逆も真なりとは言えない。

別に飯が速いから仕事ができるとかそういうことは思わない。

飯速度が普通の人が普通という訳ではない。

比例関係では全くない。

極端に遅いやつに注意した方が良いという助言だ。

先入観は良くないけれど、君の課の新人がもしそうなら、気を付けておいた方が良い。

そのようにマネジメントした方が良い。

課のメンバーや顧客とトラブルになる可能性が高いからだ。

こういう人はマイペースに仕事をする傾向があるから、そのような能力を活かすような形で指導していくことが大事だ。

そしてそのキャラクターを理解しておくことが課の安定につながる。

できることなら、飯の遅さを弄れるくらいの関係性をチームに生み出しておく。

そうするとこういう新人も伸び伸びと仕事に励むことができるようになる。

異質な動物達が集まった個性溢れるなチーム作りを

誤解がないように書いておくと、僕は仕事ができる人ばかりのチームの運営をしたことがないので、仕事ができないということに対して必要以上にネガティブな感情はない。

むしろそれがデフォルトであるとすら思っている。

そのできない人たちが寄り集まって、思いもかけない力が生まれたりするのがチームプレーの面白いところだ。

個性と言い換えてもいい。

僕はそういう動物園みたいなチームが好きだ。

愛すべきキャラクター達が好き勝手やりながら、わちゃわちゃ仕事している空気感が好きでたまらない。

もちろんマネージャーとしてはみんなが従順でテキパキと働いてくれたらとてもやり易いだろうとは思う。

でもそんなのは夢物語でしかない。

そしてそういうチームはきっと異質性というものを認めないだろうとも思う。

飯が極端に遅い奴はたぶんそういうチームでは排除されていくだろう。

僕は歓迎とは言えないまでも、そういうやつを上手く使う自信がある。

僕のチームに来れば、少しは輝かせられる自信がある。

でもその為にはその特徴を十分に理解しておかなければならない。

そしてそいつの長所を知らなければならない。

その空気の読めなさが、マイペースさが、チームを救う局面が必ず来る。

ハズレでも全然構わない。

僕はそんな風にチームビルディングを行っている。

飯食うの遅いなあ、と思いながら。

速く食えよ、と笑いながら。

それではまた。

いい仕事をしましょう。


あとがき

ダイバーシティということが声高に叫ばれる昨今ですが、これは異質性の排除という日本社会の特徴の裏返しであるような気がしています。

同質性というか村社会というか、そういうものが会社の中にも蔓延っています。

僕は自分が異質であるという自覚があるので、こういう「みんな一緒♡」みたいな価値観が嫌でたまりません。

一方で、意識高い系の臭いがする「ダイバーシティ」という概念にも嫌悪感があります。

掛け声だけのダイバーシティではなく、変なメンバーの変な部分を面白がりながら、わいわい仕事をしていく、それで結果を出す。

それが僕の理想です。

理解者は少ないですが、僕にはこういうマネジメント手法しか取れません。

潰されないように何とか頑張っていきたいものです。