ヤバい社員の見分け方
ヤバい人がいないチームなんてない
皆さんのチームにヤバい人はいませんか?
炎上しそうな問い掛けから今日は文章を始めてみる。
ただし、この問い掛けは意味を為しているとは言えない。
というのも、大抵のチームにヤバい人はいる(ヤバい人がいないチームなんてない)からである。
僕が言いたいのは、その見分け方(見極め方)である。
以前(と言ってもだいぶ前)、「最初に話しかけてくる奴に気を付けろ」というブログを書いたけれど、今回もそれと似たような話である。
それでは始めていこう。
目つきでわかる
まず結論から。
僕は「目つき」で大体の人となりがわかると思っている。
それも「ヤバい社員」であれば、これはまさに「一目瞭然」である。
でも、これだけではニュアンスが伝えられないとも思うので、それを何とかして言語化しようというのが今日のテーマである。
目に光がなく、硬直している
では、具体的にどのような目つきがヤバいのか?
よく言われる表現を借りるなら、目(の奥)が笑っていないであるとか、目に光がない、というのが僕の言いたいことに近い。
ただ、これだけでは一般的過ぎる。
ここに「硬直」という言葉を添えたいと僕は思っている。
「目に光がない-硬直の風を添えて-」
それが今日のメニューである。
目の表情が硬直している人には注意を
営業経験の長い僕は、顔をその人を表すものとして重要視している。
「男の顔は履歴書。女の顔は請求書」という言葉はどうかと思うけれど、確かに表情にはその人の歴史が刻まれている。
そして、その印象が外れることは殆どない。
多くの人と接してきて僕が思うのは、「人を信じているか」「人を信じていないか」というのは目に露骨に出る、ということである。
そして、後者の人の目には光がない。
また、その眼球というか、目表情(造語だ)が固まっているのである。
このような社員には注意した方がいい。
「どんなに物腰が柔らかくても、謙虚そうに見えても、親切そうであっても、目に光がなく硬直している社員にはできるだけ距離を取るように心掛け、アウトボクシングに徹する」
それが今日の結論である。
対処方法はない
「いやいや、そこからが知りたいんですよ。そのような社員がチームにいることが前提なら、我々マネージャーはどのように対処したらいいんですか。それを教えて下さいよ」
そんな声が聞こえてくる。
確かに。
見分けられたところで、対処方法がわからないなら役には立たないかもしれない。
ただ、対処方法というのは存在しないのである。
突き放すようで恐縮であるが、このようなヤバい社員を対処する方法は、ない。
一定の距離を取って、それでも相手が近づいてきたらクリンチに持ち込む、それを繰り返す、それしかないのである。
リソースを割くだけ無駄
この種の人は、あの手この手を使って、マネージャーを陥れようとしてくる。
それも無意識に。
経験の浅い時の僕はそれに一々振り回されていたのだけれど、今思うのは、そのような試みに対して反応する必要はない、ということである。
当時の僕は、何とか上手に対処すればその人も良くなって、チームにも好影響を与えるはずだと考えていた。
そういう意味では、ウブであったと言えるし、人を信じていたとも言える。
今の僕は違う。
そのような人が良化することはない。
絶対にない。
どんなに腹を割って話したとて、対話を繰り返したとて、信頼を勝ち得たと思ったとて、この種の人は簡単にそれを裏切ってくる。
だから、そこにリソースを割く必要はない。
丁重に拒絶する
ただ、だからと言って、あからさまに邪険にするのも違う。
適切な敬意と、適切な距離感を持って、その人と付き合うべきなのである。
そして、その人が他者に対して害悪となってきた場合には、断固とした態度で接するようにする。
言い過ぎかもしれないと思うくらい、厳しい言葉を使う。
以前の僕は、ここで日和って、普通の人に言うような言葉で済ませていたように思う。
「これ以上言ったら傷つけてしまうよな」というような一定の抑制が働いていたと思う。
でも、経験を重ねてきた僕が思うのは、この種の人はそれがどれくらい厳しい言葉なのかを理解しない(できない)ということである。
もちろん、言質を取られるような言い方であるとか、ハラスメントだと言われるような物言いは絶対にダメだ。
そうではなく、「人としてあなたとは距離を置いていますよ」「これからも距離を置いていきますよ」ということを、丁寧な言葉で言うのである。
これは僕からすれば「最大限の拒絶」であるのだけれど、それはこの種の人にはわからない。
それがどれだけの意味を持っているのか、わかり得ない。
「好きの反対は、嫌いではなく無関心」
僕はそのようなイメージを持ってこの種の人に接するようにしている。
更生させようなんて思うなよ?
「マネジメントはタダじゃない」のだ。
その人をアップデートとしたり、ブーストさせたりするような仕事がマネジメントなのであるが、僕はそれを一切放棄する。
にこやかな拒絶。
礼儀正しい断絶。
それがヤバい社員と接する時に必要なことだ。
間違っても、更生させようなんて思わないように。
それではまた。
いい仕事をしましょう。
あとがき
社会人になって、それもマネージャーになって、他人が絶望的に信じられなくなりました。
というのも、想像を絶するような人が、それなりの確率で存在していることがわかってしまったからです。
そういう意味では、ヤバい社員に出会うことはよくあることです。
適切に拒絶していきましょう。