ウザい部下の対処法

UnsplashLuz Fuertesが撮影した写真

部下に厳しく言うことすら難しい環境

あなたの職場にウザい部下はいませんか?

そんな煽り口調の問い掛けから文章を始めてみる。

そう、大体の職場にはウザい部下がいて、それもマネージャーであるあなたに突っかかってきたりもするのではないだろうか?

また、そのような部下がいても、ハラスメントだとすぐに咎められる現在のような環境においては、厳しく言うことも難しく、ストレスを溜めているのではないだろうか?

かく言う僕もその1人である。

といっても、もうマネージャー経験も9年を超えたので、それなりの対処法を身に付けたつもりである。

そんな方法論も含めて、今日は書いていこうと思っている。

それでは始めていこう。

ウザい部下は必ずいる

チームの中に最低1人(2人?)はウザい部下(問題児)がいる。

それがマネージャーのデフォルトである。

僕はそのように考えているし、そのようなことを経験してきた。

その度に、(嫌な言い方にはなるが)「コイツ辞めさせられねえかな」と思ったものである。

でも、残念ながら日本企業において人を辞めさせるのは中々難しい。

ましてや、このようなタイプの人は図々しく居座り続けるのが日常でもある。

となると、ずっと同じチームでその種の人達と仕事をしていかなければならない訳である。

もっと言えば、チームが変わっても、必ずその種の人はその新しいチームにも存在する。

言ってしまえば、マネージャー業を続ける限り、ウザい部下とずっと仕事をしなければならないということなのである。

となると、マネージャー業を辞めないなら、その種の人との接し方(対処法)を学んでおいて損はない訳だ。

悪い評価を付け、その説明を面と向かって行う

さて、ではウザい部下にはどのように対処すればいいのだろうか?

数々の方法論を試してきたその道9年のベテランの僕が考える方法論、その中でも重要なことの1つが、「きちんと悪い評価を付ける」「その説明も逃げずに行う」ということである。

これは結構難易度が高い。

でも、折角上司という立場にいるのだから、その権限はきちんと行使すべきだと僕は考えている。

もちろん、悪い評価を付けるというのは恣意的に行うべきではなく、仕事を通じて本当に厳しいなと感じたらその通りに付ける(下駄を履かせない、温情を見せない)、ということである。

そして、それを面談を通じて、本人に直接言うこと。

それがとても大事である。

日和るな

多くのマネージャーはここでどうも日和ってしまうようだけれど、それはやめたほうがいい、というのが僕の考えである。

確かに、それによってその後の仕事がやりづらくなったり、余計に面倒くさい事態になったりする、そのようなことを先回りして想像してしまう気持ちもよくわかる(し、実際にかなりの確率でそうなる)。

でも、たとえそうであっても、毅然とした対応をすべきだと僕は思っている。

もちろん、必要以上に厳しくしたり、過度にマイナス評点を付けたりする必要はない。

ただ単純に、現実に即した評価を付ければいいのである。

また、それを評価シートのような紙に記入するだけではなく、本人に対しても面と向かってきちんとフィードバックすべきである。

その際に、あーだこーだ言ってくるけれど、まあ気にしなくていい。

冷静に、かつ的確に、自分が問題だと考える部分(どうしてそのような評価になったのかという理由)を言っていけばいい。

周囲に悪影響を及ぼす部下に温情などいらない

繰り返しになるが、ここで変な優しさや温情はいらない。

というか、そのような優しさや温情を掛けられるような部下であれば、それはまだ僕の中では「ウザい部下」とは言えないレベルの部下である。

今日のテーマは、それを超えた本当にヤバい部下についてであり、そのような部下にはきっとあなたのみならず、周囲の人間も手を焼いているはずである。

下手をすると、その人が同じチームにいることで、優秀な部下が病んだり、辞めたりしてしまうかもしれない。

だったら、あなたが嫌われたり、面倒な事態になることくらいなんだと言うのか?

僕はそのように考えるのである。

そして、そのような対処ができるのは、上司であるあなただけであるということも言い添えて本稿を終えようと思う。

関わり合いたくはないが…

面倒な人は、周囲に害悪を撒き散らす。

それによって、たくさんの人が嫌な思いをしていたりする。

でも、下手に関わると火の粉が自分に降りかかるので、誰もが手を出せないでいる。

もちろん、マネージャーだってそれは一緒である。

出来れば、面倒事に関わり合いたくはない。

しかし、それではやっぱりいけないのだと僕は思う。

毅然とした対応を

確かに下手に組み合うとパワハラだと言われたりするリスクはある。

だから、普段の仕事においては、出来るだけ丁寧な対応を心掛けるべきなのは大前提ではある。

ただ、然るべきタイミング、例えば人事評価のような際には、毅然とした対応をすることが大事であると僕は思うのだ。

それを周囲の人間も望んでいるから。

部下が改心するなんてことは起こらないが…

もちろん、それによって、その種の人が心を入れ替えるなんてことは起こらない。

相変わらずウザい部下のまま、周囲に害悪を撒き散らすだけである。

でも、あなたが毅然と対応することで、その被害の度合いを小さくすることは出来る。

そうやって、どうにかチームを維持していこう。

それではまた。

いい仕事をしましょう。

あとがき

「悪い評価を積み重ねる」

「それを面と向かって言う」

本当にどうしようもない部下への対処法はこれしかないのかなと僕は思っています。

もちろん、本文に書いたような話は最終手段であって、出来ればそのようなことはしたくないのですが、度を越えて酷い部下がいるのも事実であって、そのような部下に対してはこちらも毅然とした対応を取るしかない、僕はそのように考えています。

それによってたとえ狂暴化しても、誰かがやらなければならないことです。

進んで泥水を被っていきましょう。