褒めて欲しいとこ褒めてますか?
褒めて欲しいポイントを見つける
前回からの続きを。
「ダメ出しだけでは人は育たない」そのように書いた。
では、褒め(認め)はどのように行ったらいいのだろうか?
これは簡単なようで、実は結構難しい問題である。
あなた自身もそうだと思うけれど、誰かに褒められたとしても、それが的を射ていなければ、その褒めは効果をもたらさない。
むしろ逆効果になったりもする。
「コイツ何にもわかってねえなあ…」という評価に繋がったりもする。
そういう意味では、部下が褒めて欲しいポイントをきちんと見極め、強弱も含め、適切に褒めることが重要なのである。
何だか書いていて若干虚しい気持ちになってきてはいるけれど、今日はそんな話を書いていこうと思っている。
それでは始めていこう。
褒めて欲しいポイントは簡単には見つからない
褒めて欲しいポイントの見極め。
それが今日のテーマである。
部下がどの部分を褒めて欲しいと思っているのか、それがわかれば、少なくとも大きな減点は避けられるし、むしろ得点に繋げることだってできる。
でも、それは言うは易く行うは難しでもある。
そう簡単に褒めて欲しいポイントというのはわからない。
ましてや、部下それぞれによって、その褒めて欲しいポイントは異なるものだ。
それぞれの性格や価値観、考え方によって、褒められたい部分は変わってくる。
そして、もちろんそのタイミングも重要だ。
適時適切なタイミングで、部下を褒めること。
その為の「褒めて欲しいポイント」の見極め。
さて、どのように行えばいいのだろうか?
部下の行動をよく見る
非常に大雑把な言い方をするなら、これは「部下の行動をよく見る」ということになる。
また、その前段階として、「部下の特性をよく知る」ことが大事となる。
部下の特性を知れば、その部下がどの部分を褒めて欲しいと思っているかがわかる。
では、どうやったら部下の特性をよく知ることができるようになるのだろうか?
対話・対話・対話
1つは対話である。
いつも回答として1on1を挙げてしまって恐縮ではあるが、マネジメントの基本となるのがこの対話であると僕は考えているので、どうかお許し頂きたい。
でも、本当にそうなのである。
1対1で部下と話をすること。
それも複数回、色々な話題について話を重ねていくこと。
さすれば、自然とその部下の特性がわかってくる。
どのようなことに価値を置いているのか、何が好きで何が嫌いなのか、どのようなことに憤ったり、どのようなことに喜んだりするのか、などなど。
それは本当に部下毎に大きく異なるものだ。
だから、「普遍的な回答」というものは存在しえない。
ある部下にとってプラスの褒めが、ある部下にとってはマイナスに作用したりするから。
なので、まずは部下と対話を繰り返すことをお勧めしたい。
細かい褒めを
その上で、ジャブのように、「細かい褒め」を試行してみることをお勧めする。
僕から見える多くのマネージャーは「大きな褒め」をやろうとしているようだけれど、自信がないのであれば、まずは「小さな褒め」「細かい褒め」から始めてみたらよいと思う。
失敗のリスクも少ないし、実際の部下の反応も見ることができるから。
これは本当に何気ないことで構わない。
「褒めよう!」という意気込みすら必要ない(むしろ不要だ)。
ただ日々の仕事の中で、部下がやっているものがちょっとでもいいなと感じたら、「それいいね」と言うだけである。
抑揚も、感情も、演技力も必要ない。
ただ、嘘はいけない。
いいなと思ったものだけを褒めることが重要である。
これを色々な部下に試してみる。
すると、本当に色々な反応があることがわかるはずだ。
それをまず自分でよく味わってみること。
そうすると、そんなに褒めることは難しくなるはずである。
人前でも1対1でも
これは多くの人の前でも、1対1の状況でもどちらでも構わない。
よく「褒め」は人前で、「叱り」は1対1でということが言われるけれど、褒めに関しては正直どちらでもいいのではないかと僕は考えている(「叱り」は1対1の方が断然望ましい)。
あまり気負わず、何気ない感じで言えるならシチュエーションは問わない。
自分がやり易い方法でやればいいと思う。
もっと言えば、それは「褒め」という形式を取らなくてもいいとすら思う。
僕の場合は、感情が「わかりやすい」「顔に出る」とよく言われるので、それを逆手に取り、テンションが高い状態で接するということだけでも、間接的にそれが褒めに繋がっている(褒めだと受け取られる)と自分では思っている。
そしてこれが応用編となる。
テンションが上がっていればOK
先程は、というか今回のテーマとして「部下の褒めて欲しいポイントを褒める」ことを書いてきたけれど、応用編においては、仮にそうじゃなくても、「勝手にマネージャーのテンションが上がっていればOK」なのである。
部下が「それって褒められることなのだろうか…」と思うようなことであっても、あなた自身が良いと思っているのであれば、大いに褒めたらいい。
もちろん、それはあくまでも部下との関係性がある程度構築されていることが前提となる。
となると、結局のところ、「部下との関係性構築が大事なのでは?」というところに話が戻ってくるが、それはまた別のところで書きたいと思っている。
それではまた。
いい仕事をしましょう。
あとがき
褒めることが苦手な人は多いです。
でも、そんなに難しく考えなくてもいいのでは?
僕はそのように思います。
本文にも書きましたが、「褒めよう」とするのではなく、心のありのままを素直に出すようにすれば、自然とそれが部下に伝わります。
それが伝われば、必ずしも「褒め」という形式を取らなくても構いません。
素直に表現していきましょう。