努力の方向性を間違えちゃいけない

頑張っているのになぜ結果が出ないのか?
一生懸命やっているのに結果が出ない人がいる。
それは方向性の問題だと僕は思っている。
でも本人は真面目だし、自分が見当違いの方向に進んでいるなんて微塵も思っていない。
実際に努力もしている。
でも結果が出ない。
結果が出ないから、もっとガムシャラに頑張ったりする。
でも結果が出ない。
いつしか糸が切れたように心が折れてしまう。
メンタル的にやられてしまったりする。
今回のテーマはそれを防ぐための方法論だ。
秀才タイプの落とし穴
マネージャーの自分がそういうタイプである人もいると思うし、部下がそういうタイプの人もいると思うのだけれど、こういう人は秀才タイプであることが多い(ような気がする)。
言われたことや命令に対して忠実で、それに向かって生真面目かつ実直に取り組むタイプだ。
それ自体は悪いことじゃない。
でも、自分が進んでいる方向が本当に正しいのかを時に疑えないと、その努力は水の泡となってしまう。
次元を上げる
よく言われる話だけれど、これを防ぐには「次元を上げる」ことが重要だ。
ガムシャラに頑張っている自分が1次元だとするのであれば、その次元を1つ上げて、2次元から自分を眺めるようにする。
自分というものをカッコに入れて、「自分」という対象物として評価する。
もう少しわかりやすく言うのであれば、俯瞰して見る、ということになる。
地平にいる自分の目に見えるものは、(当たり前だけれど)その地平線上にあるものだ。
近くにある障害物や、迫りくるトラップは見えるかもしれないけれど、遠くに断崖絶壁があったり、果てしない大洋が広がっていたりすることまではわからない。
この自分から離れて、空中から自分と自分の行く先を眺めると、それは一目瞭然だ。
(もちろん俯瞰ばかりしてしまうと、批評家然としてしまって、何もかもわかっているぜ、そんな努力無駄だぜ、みたいになってしまうので注意は必要だ)
ズルをすることは悪いことじゃない
この次元の入れ替えをすることができるようになると、自分のやっていることを客観的に見ることができるようになるので、それが本当に必要な行為なのかがわかるようになる。
そして近道(抜け道)が見えるようになる。
真面目な人に多いのだけれど、ある種の「ズルをする」ことに抵抗感が強い人はこの近道(抜け道)を使うという発想がない。
スタート(A地点)からゴール(B地点)まで道に沿って進んでいくような感じだ。
でも紙そのものを折り曲げてしまえば(A地点とB地点をくっつけてしまえば)、一瞬にしてゴールに辿り着ける。
これは別にルールを無視している訳じゃない。
発想の転換をしているだけだ。
でもそれに気づかずに実直にゴールを目指している人は多い。
競争の構造自体を変えてしまうことがマネジメントにおいても重要だ
僕にはそれはある種の固執(妄執)に見える。
そして多分彼らからは僕はズルをしていると言われるのだろう。
でもその発想の転換こそがマネジメントに必要なことなのだ。
コロンブスの卵ではないけれど、アイディアそのものは後から振り返ってみると大したものでないことが多い。
確かにひたすら真面目に卵を立てようとする努力は間違ったものではない。
でもそれだけでは卵を立てることはできない。
卵の底面を割ってしまうというのはある種のズルではあるものの、その競争の構造自体を変えてしまう(パラダイムシフトする)ことで、圧倒的に優位な立場に立つことができる。
マネージャーがすべきことはこれだと僕は思う。
プレイヤーとは違う次元で勝負する
もちろん部下に対して真面目に取り組めと言うことは重要だ。
でもそれと同時に、もっと良いやり方はないのか、自動的に結果が出るような仕組みは作れないのか、と知恵を絞ることを怠ってはいけない。
後者の方は結果が出るかもわからないし、ややトリッキーなアプローチであることは事実だ。
でもこれができないとマネージャーがマネージャーである意味はない。
部下と同じ地平に立って、同じようにガムシャラに頑張ってしまう(それ自体は悪いことではないが)マネージャーをマネージャーとは僕は呼ばない。
それはあくまでもプレイヤーの仕事だ。
視点を上げて、ゲームの流れを読む。
もしかしたら盲点があるんじゃないか、と疑ってかかってみる。
できることなら、ルール自体(解釈も含めて)を変えてしまう。
それが重要だ。
簡単に勝つ仕組みを考える
このブログ内では何度も言及していることであるが、大事なのは結果を出すことだ。
そこに向かうアプローチは何だっていい。
でも日々の忙しさにかまけていると、そこから離れた思考ができなくなってしまう。
視野狭窄のまま、目の前の仕事をただひたすらに片づけていくことになってしまう。
それは僕から言わせればもったいない努力の仕方だ。
もっと簡単に、楽をしながら勝つ方法はないのか。
それを考える為にはある種の思考の自由さが必要なのだ。
対象物に近接したり、そこから離れたりしながら仕事をしていく。
抽象化と具象化を繰り返しながら、物事にアプローチしていく。
「ワープマス」を使って、いつの間にかゴールに辿り着いている。
僕がやっているのはそういう仕事だ。
それではまた。
いい仕事をしましょう。
あとがき
真面目な社員に対するアプローチ方法について最近は悩んでいます。
彼らのやっていることは正しいし、努力もきちんとしている。
そういう意味においては非の打ち所がありません。
でも僕には何となくしっくりこない。
そして案の定結果も出ていない。
その原因が何なのかを今回は書いてみました。
現時点での結論は、それは「真面目な自分を(次元を上げて)茶化すことができないという余裕のなさ」なのではないかと考えています。
インファイトとアウトボクシング、抽象化と具象化、その間を行ったり来たりすることで、物事の輪郭というのははっきりしてきます。
そしてそれを理解するためには、自分の中に深く潜ったり、自分を上から見下ろしたりする作業が不可欠です。
真面目というのものの中に潜むコメディ感を楽しんでいきましょう。