チームの雰囲気を良くするには?

UnsplashBrooke Cagleが撮影した写真

チームの雰囲気はマネージャーによって決まっている

チームの雰囲気が悪い。

何となく重苦しい。

空気が淀んでいる。

そんなことを感じることはないだろうか?

結論から言おう。

その原因はマネージャーにある。

いきなり核心をついてしまったけれど、チームの雰囲気がそのようになっている原因はマネージャーにあるのだ。

これはマネージャー自身のキャラクターという意味もあるし、そのマネージャーが作ろうとするチームのイメージという意味もある。

もう少し踏み込むなら、マネージャーがそのような雰囲気を許容しているという意味合いもある。

チームの雰囲気を変えたい、良くしたいと思っている方には参考になる(もしかしたら耳の痛い)話だと思う。

それでは始めていこう。

山賊たちが集まっているようなチーム

あなたは自分のチームをどのような雰囲気にしたいですか?

まずはこの質問に対する答えを考えてみて欲しい。

ここで大体のチームのイメージが決まってくる。

僕の場合は、山賊や海賊みたいな人たちが集まっているようなチームが好きである。

それぞれが思い思い、自分の言いたいことを言え、やりたいことをやっているようなイメージ。

でも、親分(マネージャー)の言うことは、その言っている内容が真に迫っているなら聞いてやってもいい(実力主義的な)、と思っているようなイメージ。

そういうチームが僕は好みである。

もちろん、規律が取れていて、僕の言うことに対してビシッと反応してくれるようなチームを率いてみたいという願望はあるけれど、現実的にはそれは不可能そうなので、それならこのようなワイガヤしているチームにしたいと僕は思っている。

そしてそれはある程度実現できている。

規律が取れていないのとは違う

僕のチームは「雰囲気が良い」と評されることが多く、時に「うるさい」と言われることもある。

それくらい、各々が勝手なことを言ったりやったりしている。

でも、だからといってアナーキー(学級崩壊的な)というか、僕の話を聞かない訳ではない。

僕が言えば、その話は聞いてもらえる。

(自分で言うのもなんだが)一定の規律は保たれているチームである。

それはある種僕が望んだものが実現したものであるとも言える。

今のチームの雰囲気が好きではないなら、マネジメントの方法を変えるしかない

冒頭に、チームの雰囲気がそのような状態にある原因はマネージャーにある、という強めの主張を書いた。

これは厳しいけれど、実際にそうなのである。

マネージャー自身がどのような人物であるのか、そしてどのようなチームにしたいと考えているのか、というのがチームの雰囲気には大きく影響する。

もちろん、そこでのメンバー構成によって、雰囲気が左右されてしまうことがないとは言えない。

でも、概ねの傾向というか、方向性というか、それはマネージャーの影響によって決まってしまうのだ。

そしてもしそのようなチームの雰囲気が現状好きではないとするなら、あなたのマネジメント方法を変える必要があるのである。

部下に要因がある場合もあるけれど…

僕は「チームの雰囲気が悪い、どうにかしたい」という相談を他のマネージャーから受けることがある。

彼(彼女)らは、大抵その原因は部下にあると考えている。

繰り返すが、それが全て的外れとは言えない。

信じられないような問題児がいて、その人によってチームの雰囲気が悪くなってしまうということは往々にしてあり得るから。

でも、仮にそのような問題児がいるとして、それがチームに悪影響を及ぼしているとして、それを許容しているのは誰なのですか、というところに僕の話は進んでいく。

もちろん、我々のようなミドルマネージャーにできることは限られているのかもしれない。

ただ、一方でミドルマネージャーとしてできることはやっているのですか、ということは問いたいのである。

あなたが打った策は功を奏しているか?

これはそのような問題児がいなくても同様である。

もしあなたが現状のチームの雰囲気を好ましくないと思っているなら、それを変えるように何か策は打っているかどうか、ということは考えた方が良い。

そして、さらに厳しいことを言うなら、その打った策が的外れである可能性が高い、ということも併せて考えた方が良い。

僕はそのように思うのである。

今のチームはあなたが望んだ世界の反映かもしれない

僕たちは自分たちが望んだ世界を生きている。

やや運命論者的なきらいがないとは言えないこのような考え方を僕は持っている。

現状の世界がこのような姿であるのは、僕たちが(ある種)それを望んでいるからだ。

もちろん、これは極端な考え方ではある。

でも、一面ではこれは真理を突いているとも言えるのではないか。

そしてもう少しその世界を小さくして、チームというものまで縮小していく。

すると、チームという小さな世界の現状は、あなたが望んだイメージを反映しているとは言えないだろうか?

そしてあなたがそのチームの現状に対して不満を持っているとするなら、それを変えられる可能性が高いのはマネージャーであるあなた自身なのである。

当事者意識を持とう

繰り返すが、メンバー構成が関係ないとは言い切れない。

でも、それを踏まえてどのようなチームを構築したいかというのは、ある程度マネージャーの力でどうにかできるものでもある。

被害者意識を持つだけではなく、当事者意識を持って、チームの雰囲気を良くするためにはどうしたらいいかを考えてみて欲しい。

もしかしたら、世界が変わるはずだ。

それではまた。

いい仕事をしましょう。

あとがき

監督が変わると、チームがいきなり勝ちだす。

スポーツの世界では当たり前のことです。

でも、仕事となるとそれが実感できない人が多い。

そんなことを思ってしまうことがあります。

チームの雰囲気を変えるのはそんなに簡単なことではありません。

ただ、不可能でもありません。

手を打っていきましょう。