気持ちよく仕事する為には金融リテラシーが必要だ

別の収入源を確保する

会社に縛られる生き方に疑問を持っている。

それは何も今に始まったことではなく、入社前から僕はそんな風な思考の持ち主である。

できればサラリーマンになることなく、個人事業主的に生きてみたかったけれど、その勇気も度胸も才能もなく、安牌なサラリーマンの道を選び、現在に至っているので、何というか言い訳めいているように聞こえるかもしれない。

でも、その当時の気持ちが今もあまり変わっていないのも事実なのだ。

サラリーマンとして勤めながらも、会社に人生を捧げるべきであるなんてことは微塵も思わないし、ドライな関係性で十分というスタンスは変わらない。

そしてできれば、理不尽な命令や、やりたくない仕事というものを回避しながら生きていきたい(管理職であることはこれと大きく矛盾する)。

でもその為には生きていく為の金が必要である。

その金をどのように捻出するか?

給与収入が1つ。

もう1つは別の収入源を確保すること。

そしてその別の収入源を得る為には、ある程度の金融リテラシーが必要である。

今日はそんな話だ。

給与収入だけでFIは(ほぼ)不可能

FIREという言葉を聞く機会が増えた(詳しくは「FIRE(経済的自立・早期退職)ってどうなの?」を参照して欲しい)。

一方で、社畜という言葉もある。

僕は社畜にならずに、FI(Financial Independence:経済的自立。RE「Retirement Early」:早期退職はまた別の話)を実現するのが、気持ちよく職業人として過ごす為には必要だと考えている。

もちろんFIを給与収入から実現できるのであれば、それに越したことはない。

ただ残念ながら、現在の日本における給与環境では、大多数の人はこれは不可能であるだろう。

なので、別の収入源が必要となる。

この文脈に関連して、副業とか複業とかいった話が出てくるのだけれど、多くの(普通の)サラリーマンにとっては、なかなかハードルが高いのも事実である。

ではどうしたらいいのか?

答えは投資を行う、ということである。

投資=投機ではない

投資?

「ああ…散々マネジメントに関することを書いてきたのに、ここでは投資の推奨ですか?」

「あれですか、何か情報商材でも売るつもりですか?」

そんな声が聞こえてくる。

そうではない。

というか、間違ってはいないけれど、イメージがちょっと異なる、というのが僕の答えとなる(情報商材は論外ですらある)。

というのは、「投資=投機(ギャンブル・博打)」と考える人はとても多いからである。

それが今回のテーマでもある「金融リテラシーの欠如」というものに繋がってくる。

ある程度の金融リテラシーを持っている人は、現在の金融環境や雇用環境、日本の人口動態や将来性、などなどを勘案して、少額からでも投資を行っていると思う(そして実際に上手くいっているはずだ)。

以前に比べると、日本における投資環境は整ってきていて、NISAやつみたてNISA、iDeCoなど良い制度もある。

これを利用しない手はない。

気持ちよく仕事ができる仕組みを手にする

別に大きな金額をやる必要などないのだ。

月1万円か2万円くらいつみたてNISAの仕組みを使って、海外株に投資する投資信託を盲目的に勝っていけばいい(ノーロードかつ信託報酬が安いものが大前提だ)。

これだけである。

別にチャート分析もいらないし、損益を監視する必要もないし、何なら忘れてしまってもいい(というか、忘れてしまう方が望ましいくらいだ)。

SBI証券か楽天証券の口座を開いて、そこでつみたてNISAを買えばいい(クレジットカード決済をすれば、ポイントもつくのでお得である)。

これであなたは気持ちよく仕事ができる仕組みを手にすることができる。

投資は自己責任で

もちろん、最初の頃は積立金額の累計も大したことがなく、FIなんてものは夢物語だと思うだろう。

でも、ここが投資の面白い所である。

数学が好きな方であれば、アインシュタインが複利を「人類最大の発明」と呼んだことを聞いたことがあるかもしれない。

そうなのだ。

大事なのは複利効果を味方にすることなのである。

エクセルでも電卓でもいいから、複利計算を行ってみると、資産がどのように増えていく可能性があるのか、というのがイメージできると思う。

もちろん投資なので、損をすることもある。

ただ、現在の環境が続くのであれば(そして資本主義が続くと考えるのであれば)、長期的には経済は成長をするだろうし、その恩恵を得られる可能性は高いだろう。

というか、僕の話を鵜呑みにすることなく、冒頭に申し上げた金融リテラシーを身に付けて、やるかやらないかを判断すべきなのである。

ゆっくりと金持ちになりたい人はいない

大事なことは「可能性を確保すること」なのである。

以前にも書いたことであるが、会社を辞めても生きていける手元資金があれば、必要以上に辛い仕事を続ける必要はなくなるし、仮に続けたとしてももう少し良い精神状態で働けるようになる。

「一山当てる」のではなく、「ゆっくり金持ちになる(byウォーレン・バフェット)」ことが重要なのである。

目先の金融緩和相場に浮かれることなく、ただ黙々と毎月投信を買い続けていくこと。

そしてそれを忘れてしまうこと。

そうすれば、いつしか、あなたが本当に仕事を辞めたいなと思った時に、その資金がお守りとなってくれるはずだ。

それではまた。

いい仕事をしましょう。


あとがき

経済的に自立することができれば、上手に「逃げる」ことができるようになると僕は考えています。

結婚相手がDV野郎だった、であるとか、上司がクソ野郎だった、であるとか、ブラック企業に就職してしまった、であるとか、まあ何でもいいのですが、それ以上どうやったって我慢できない状況に陥った時に、そこから逃げる手段を確保する為には、金が必要です(裏を返せば、金がなければ不本意であっても依存せざるを得ません)。

金に執着する必要は全くありませんが、手段として金は使えるものです。

それを手にしておくこと。

その為には金融リテラシー(ひいては金融教育)が必要です。

よくわからんという人は、食わず嫌いをせず、まずは本を読むなりYouTubeを見るなりしてみて下さい。

きっとそれがいつかあなたの力となるはずです。

行使するかどうかは別として、選択肢を確保しておきましょう。

組織論

次の記事

忖度と粛清