変な上司に出会ったら

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変な上司の指示をかわしながら、成果を上げる難しさ

マネージャーになってからもうすぐ7年になる。

その間には何人かの上司の下で、文字通り「中間管理職」として働くことになった。

その中には「変な上司」もいたものである(というか、そっちの方が多かった)。

中間管理職という仕事の面倒くさいところは、この種の変な上司の指示をかわしながら、部下の信認を得、成果を上げるところにある、と僕は思っている。

言葉で書くのは簡単であるが、これは結構難しい行為である。

参考になる人もいるかもしれないので、今日はその対処の方法について書いていこうと思っている。

上手に蚊帳の外に置く

結論から申し上げると、その手の上司を「上手に蚊帳の外に置く」のがその対処法になる。

「変な上司」のタイプにもよるけれど、面従腹背というか、骨抜きにするというか、表面上は従っているように見せながら、勘づかれない程度に指示を無視する、ということが適切な対処法である、と僕は思っている。

そして徐々にその力を削いでいく

変な上司は変な指示をして部下との関係性をぶち壊す

マネジメントという仕事は、人が関係するものであって、ミドルマネージャーであれば部下との関係性が非常に重要となる。

ミドルマネージャーがやって欲しいと思うことを、(腹落ちの上)その指示通りに動いてくれる関係性を構築しておくことが、絶対的に必要なことである。

しかしながら、「変な上司」にぶち当たると、この良好な関係性を維持できなくなる可能性が生まれてくる。

「変な上司」は「変な指示」を出す(だから変な上司だと言われるのだ)ので、それを鵜呑みにして部下にそのままの状態で伝えると、「こんなことやるの?」という空気になってしまう。

「課長もそれに納得してやらせるのですか?」という疑いが生まれてしまう。

組織に所属する以上、ガン無視(全無視)というのは流石に難しいものであるとは思うけれど、一方でこれが続くと部下の心は確実にミドルマネージャーから離れていってしまう。

この「無視加減」が難しいのである。

初めの頃は僕もわからなかった

僕はある程度マネージャー経験を重ねて、その塩梅が分かってきたので、そんなに苦労はしなくなったけれど、駆け出しの頃はこれがなかなか難しかった。

そもそもその上司が「変な上司」であるかどうかの判断軸が曖昧であったし、管理職という立場にいる以上、上司の指示というのは絶対である、とどこかで考えていたからである。

結果として、部下との関係性は徐々に悪化していってしまった。

これは僕の大きな反省点である。

軽く無視してみる

では、どうすればいいのか?

軽く無視してみる、というのがその答えとなる。

あまり影響のない指示の中で、1つか2つ無視してみる。

その反応を見て、徐々に無視の度合いを強めていく。

そんな感じである。

変な上司が変な上司であることは部下もわかってくれる

駆け出しの頃の僕がよくわかっていなかったのは、「変な上司」が「変な上司」であることを部下は的確に見抜いている、ということである。

すぐには分からないことも多いけれど、一定の時間が経過すると、その人が「変な上司」であるということはチーム内に共有されていく。

その時に、ミドルマネージャーがどのような立ち位置にいるかがとても重要なのである。

この「ミドルマネージャーは気付いているけれど、部下はまだ気づいていない期間」というのが結構大変で、それが過ぎれば、部下もその人が「変な上司」であることを理解してくれているのでだいぶやりやすくなる。

それまでの期間に、部下からの信頼を失わないことが大事なのである。

トラップに気をつけて!

明らかにやる気を削ぐような指示をそのまま部下に下ろしてしまうとか、頓珍漢な話をしてしまうとか、この種のトラップは至る所にある。

誤解に基づいて部下を𠮟責しそうになってしまったり、責任転嫁しそうになってしまったり、自分の弱さに直面する場面が結構な頻度で訪れる。

その時に逃げないこと。

ぐっと堪えて、黙々と仕事をすること。

それがその期間を潜り抜けた時の絶対的な信頼感に繋がるのである。

まともであること。まともだと思ってもらうこと

僕は部下を売らない。

これはポリシーみたいなものである。

それが本当の意味で出来るようになった時、部下との関係性で悩む確率はだいぶ減るはずである。

それは何も「仲良しになれ」ということではない。

「この人はまともである」「相談するに値する」と思ってもらうことが重要なのである。

自分が変な上司にならないように

残念ながら組織の中には「変な上司」は多いし、その数は(体感的に)年々増えてきている。

その上司の下で働きながら、自分もその「変な上司」にカテゴライズされないようにするのは至難の業とも言えるくらいである。

そして覚えておいていただきたいのは、そのようなカテゴライズをされると、上記したような行動が今度は自分の部下に見られるようになる、ということである。

自分がそうであるように、部下だって面と向かって指示を無視するようなことはしない(時々そういうヤバめの部下もいるが…)。

聞いているフリをしながら、徐々にフェードアウトしていく。

それも気づかれないように。

もしかしたら変な上司だと誤解されているかも?

もし部下との関係性がしっくりきていないのであれば、自分が「変な上司」になっている可能性を疑った方がいい。

仮にその原因がさらに上司(上級マネージャー)にあるとしても、部下はそうは思っていない可能性がある。

その誤解を解くことが重要なのだ。

それではまた。

いい仕事をしましょう。


あとがき

明らかに変な指示であっても、組織人である以上、完全に無視することはできません。

あからさまに無視することで上級マネージャーに目をつけられて、仕事がやりづらくなってしまっては、部下が不幸になってしまうだけであるからです。

その塩梅をどの辺にするか?

これがミドルマネージャーの立ち振る舞いとして非常に重要です。

我を通し過ぎても、過ぎなさ過ぎてもいけません。

絶妙な綱渡りを演じていきましょう。