RPGではないけれど、マネージャー業務は序盤に躓くことが多い。
かつての自分を振り返って、「これを先に知っておきたかった」ということをここに書いていこうと思う。
参考になればとても嬉しい。
1.自分のキャラクターを理解する
理想的なマネージャー像を先に描いて、それに向かって自分を近づけていく、という行為を否定するつもりはない。
ただ、個人的な経験から言うと、あまりおススメはしない。
それは「合う・合わない」があるからだ。
それよりは、自分が他者からどのように見えるのか、そしてその他者から見た自己像が自分にとって苦しくないか(身の丈に合っているか)、を考えて、心地良い絶妙な地点を見つけていったほうが、長期的には効果的かつ精神的に楽に仕事ができるようになると思う。
もちろん、最初期の試行錯誤は大事であるが、自分のキャラクターに合っていないままではボロが出るし、限界が来る。
そういう意味で自分を理解することはとても大事なことだ。
参照記事:キャラクターに沿ったマネジメント像
2.言行を一致させる
マネージャーとして成功できるかどうかは、「言行一致」ができるか(続けられるか)どうかだ。
そう言い切っていいと思う。
結局のところ、細かいスキルとか言い回しとかコンテンツ内容とかはどうでもよくて、「マネージャーの言っていることが信頼に値するか」「その言葉によって部下が腹落ちするか」ということが成否を分ける。
そしてその信頼を勝ち得る為には、日々の言行を一致させていくしかない。
一朝一夕でできることではないし、組織にいる以上困難な局面があることは事実であるが、それを肝に銘じておくのとおかないのでは大きな違いとなる。
厳しい道のりではあるが、日々意識して行動していこう。
参照記事:マネージャーの判断と行動の積み重ねがチームの文化になる
3.「管理」ではなく「支援」する
マネジメントという言葉がそもそも良くないのだろうけれど、部下を管理しようという気持ちが少しでもあるなら、今すぐに捨て去ったほうがいい。
昭和時代であればともかく、現代ではそれは通用しない考え方だ。
「上司部下」という縦関係の価値観ではなく、対等な関係として彼らと接する。
そして効果的なパスを出し続ける。
マネージャーの仕事は部下の力を引き出すことが全てで、彼らの能力を賦活させることに全精力を注ぐべきだ。
「管理職」ではなく「支援職」という概念を身に付けることができれば、マネージャーとして成功できる確率がグンと上がる。
日々イライラすることが繰り返されることは承知の上で、ぜひ実践してみて欲しい。
参照記事:管理職から支援職へ
4.定期的に面談を行う
これは実務的な話で、上述したようなことを実践する場として定期的な面談をすることをお勧めする。
コーチングみたいな難しいことは考えなくていい。
ただフラットな状態で話をする。
それも継続的に。
日々職場内で顔を合わせて話していても、部下には自分の考え方や想いは伝わっていないものだ。
その乖離に気付くのに僕は時間がかかってしまった(とても遠回りしてしまった)。
時間も取られるし、忙しい日常の中で継続することがしんどいことは事実だ。
でもこれに勝るマネジメントはない。
部下に自分を理解してもらうことができれば、意思疎通は遥かに楽になるし、マネージャー業務は一気にイージーモードになる。
苦しくてもぜひやってみて欲しい。
参照記事:定期的に面談を行う
5.最終的には人間性がモノを言う
身も蓋もない言い方になってしまうけれど、人間性が乏しければマネージャーとして成功するのは難しい(というかビジネス全般においてそうだろう)。
だからと言って、ハナから諦める必要はない。
自分には至らないところがたくさんある、ということを自覚して、それを少しでも改善しようとしていれば(実際には改善していなくても)、それだけで部下は心を開いてくれる。
そのような「志向性」みたいなもの、現状維持ではなくて「向上していこう」というイメージがとても大事だ。
完全な人間はいないし、完全なマネージャーはいない。
でも「そうなろう」とすることはできる。
好奇心と開放性を持って、マネジメント業務に取り組んでいこう。
参照記事:結局は人間性