初任マネージャーが気をつけるべきこと3か条

マネージャーは最初の時期が大変

マネージャー業務は慣れるまでが一番大変である。

特に、「担当者→マネージャー」という「接続の期間」初任マネージャーの時期を乗り越えるまでがなかなか大変なのではないかと最近感じている。

というのは、近頃初任マネージャーから相談されることが多く、当時の自分のことを振り返りながらアドバイスをする機会が増えているから、余計にそう思うのかもしれない。

今回はそれを文章化してわかりやすく纏めてみようという試みである。

要点は、下記の3店である。

  • かからない
  • 上級マネージャーばかり見ない
  • ポジションを取る

それでは書いていこう。

1.かからない

ここでいう「かかる」というのは、(競馬用語なのかもしれないけれど)周りの言うことを聞かずに自分の気持ちを優先させてどんどん進んでしまうこと、そしてその状態に自分では気づいていないこと、を指す。

(かつての自分もそうであったが)初任マネージャーというのは、理想が強く、それをできるだけ早く実現したい、という情熱があることが多い。

それ自体は悪いことではない。

ただ、その出し方(見せ方)については自覚的であるべきだ、と僕は思っている。

特に若くしてマネージャーになった場合には余計に注意すべきである。

それはなぜか?

周囲の協力が得られないと、理想は実現できないからだ。

そして周囲というのは、往々にして現状維持をしたがり、あまりにも拙速に動いてしまうと、反発を受ける可能性が高い、からである。

正しさを曲げることは妥協であるとは限らない

この辺の感覚が初任マネージャーは分からないことが多い。

初任マネージャーというのは、「正しさ」を前面に出しがちである。

客観的に聞いていても間違っているとは思わないし、その方向に進んでいくべきである、と内容に対しては僕も賛成であることが多い。

ただその出力の仕方については注意を払うべきである。

必ずしも正しいことが人を動かす為に有効であるとは限らないのだ。

そしてその正しさを曲げること、違うアプローチの仕方を取ることは、妥協であるとは限らないのだ。

寝技だって勝てばいい

もちろん正々堂々戦って、勝ちたいという気持ちは僕にもわかる。

ただ、時には「寝技」に持ち込むことも有用であるし、その勝ち方よりも「勝つこと」自体が大事であることもある。

これを理解していることが大事だ。

そしてそれは「2.上級マネージャーばかり見ない」にも関連してくる。

2.上級マネージャーばかり見ない

担当者とマネージャーが大きく異なるのは、自分の意思の混ぜ込み具合である、と僕は考えている。

担当者であれば、上司の言うことに忠実であることは良いことであるけれど、マネージャーは必ずしもそうではない、という感覚は初任マネージャーにはよくわからないようだ。

だから、上級マネージャーの意向を叶えることに心血を注ぎがちであるし、それも出来るだけ早く叶えたいと思ってしまうのだ。

部下が初任マネージャーに対して良い印象を持っていることは稀

「いやいや、上司の意向を早急に叶えるのはマネージャーにとっても大事でしょ?」

確かに間違ってはいない。

ただ、自分の立場を客観視していないと、この考え方には危うさがあるのだ。

イマイチわかっていない初任マネージャーが多いので敢えて書くけれど、そこで働いている職員(初任マネージャーの部下となる人達)というのは、初任マネージャーに対して、良い印象を持っていることは殆どない、ということは知っておいた方がいい。

多くの場合は「お手並み拝見」という冷めた見方であり、中には「なんぼのもんじゃい!」という敵対的な見方から入ってくる人もいる。

この感覚がわからないまま、上級マネージャーの言いなりになっていると、大事故にも繋がりかねない。

部下からの信頼を得られないままコトを進めてしまうと、取り返しがつかなくなってしまうのだ。

この順番とバランス感覚をできるだけ早く知ることが初任マネージャーには重要である。

簡単に手のひらを返されるので

個人的には、まず部下の心を掌握することに心血を注いだ方が良いと思っている。

正直な話、部下からの信頼があればどうにかなるのだ。

そして部下からの信頼がないマネージャーに対しては、上級マネージャーというのは簡単に手のひらを返す、ということも併せて知っておくべきである(部下からのクレーム、ハラスメントの申し立て、メンタル不調などは上級マネージャーが最も忌むべき種類のものであり、そのリスクを負いたくない、というのが彼らの行動の根本原理である、そしてそのリスク回避の為には初任マネージャーなんて簡単に切り捨てる、ということは早めに知っておいて損はない)。

3.ポジションを取る

これは別のブログ(「ポジションを明確にする」)にも書いているので、今回は簡単に書くけれど、これなくしてマネージャーはマネージャー足り得ない、ということである。

担当者であれば、ポジションを取らなくても仕事を円滑に進めることはできるだろうが、マネージャーであれば、そうもいかない。

リスクを取って判断を行い、その責を負う、という感覚はとても大事である。

「中立」というのはあり得ない。

どちらかに偏るべきだ。

それができればマネージャーとして先に進むことができる。

それではまた。

いい仕事をしましょう。


あとがき

マネージャーが担当者と違うのは、上ばかり見ていると嫌われる上に忠実であることが必ずしも良いとは限らない)ということであるように思っています。

時には、上司と対立しても部下を守らなければならない場合がある(パフォーマンスも含めて)。

それが担当者時代とマネージャーの大きな違いです。

この辺の度合いは社風によっても違ってくるのかもしれませんが、マネジメント業務において階段を上がれば上がるほど、下からの信認は大事になっていきます。

自分を客観的に見ながら、上司との適度な距離を保ちつつ、自分の意見を言っていきましょう。