思考+試行+志向=至高

UnsplashFélix Lamが撮影した写真

ただの言葉遊び

結局僕がブログで言い続けているのはタイトルのようなことなのではないか。

そんなことを思ったのでそれを文章にしてみる。

マネジメントの本質とは、思考して、試行すること、それが自分の目指すべき方向に向いていること(志向)である。

それを繰り返していけば、素晴らしいものになる(至高)。

そんな言葉遊びみたいなことについて今日は書いていこうと思う。

嗜好のマネジメント

現代日本のマネジメントには、思考も試行も志向も足りない。

僕はそう考えている。

考えていないし、試してもいないし、志もイマイチだ。

今日の文脈に沿って無理やり言葉を当てはめるなら、「嗜好」的にマネジメントをしている。

それぞれのマネージャーが、それぞれの好みに沿ってマネジメントを行っている。

もちろんそれは必ずしも悪いことではない。

ただ、その属人性の度合いが強すぎるのである。

非感情的にマネジメントすることで温かみが生じてくる

マネジメントというのは、好きとか嫌いとか、そういう範疇でなされるべきものではない。

ある程度システマティックに、感情を超えた次元で行われるべきものである。

もちろんその先には、志がなければならない。

志をベースに非感情的にマネジメントをすることで、一周回って温かみが生じてくる。

それが僕が考えるマネジメントである。

小国の王様たちの気まぐれ

嗜好のマネジメントは気分に左右される。

怒りたい時に怒って、プレイしたい時にプレイして、嫌いたい時に嫌う。

そこにあるのは、マネージャーの「快」の感情である。

小国の王様のように、彼(彼女)らはメンバーに対して振舞う。

マネージャーは上、メンバーは下。

そんな暴君みたいな行動。

冗談みたいな話だし、多少のデフォルメ感はあるかもしれないけれど、大なり小なりこんな感じが「王道」の日本のマネジメントである、と僕は思っている。

これを変える為にはどうしたらいいのか?

それが「思考+試行+志向」である。

考えよう

まず考える

成り行きで仕事をしない。

行き当たりばったり、朝令暮改的に働かない。

これを僕の言葉に直すなら、戦略・戦術をしっかりと考える、ということになる。

マネージャーの仕事は、ここに集約されると言っても過言ではない。

大きな方向感を定め、それをどんな部下でもできるような言葉に落とし、実践できるような形を示すこと。

戦術も戦略も大事

勘違いして欲しくないのは、戦略も戦術もどちらも大事である、ということである。

大風呂敷を広げるだけではダメだし、目の前の敵だけを見ていてもダメである。

ある程度先を見据えながら、でも地に足のついた言葉を使い、部下に腹落ちしてもらうこと。

言葉には浮力がある

これは言うは易く行うは難しである。

言葉には浮力がついていて、注意しないと簡単に宙に浮き出してしまう。

格好良いこと、綺麗なこと、そんなことばかりを並べていてはいけない。

でも、考えれば考えるほど、言葉というのは独り歩きし易くなるのだ。

試そう

だから、それを試行する。

実践と言い換えてもいい。

でも実践と言うとちょっと重いような気がするのだ。

取り敢えず、お試しで、くらいの感覚で、まずやってみる。

それもある程度データが取れるくらいの回数で。

それが試行である。

ただのデータ採取

いつも言うように、ここで成功しようが失敗しようがどちらでもいい。

それはただのデータ採取なのだ。

ディープラーニングだって、ある程度の試行回数がなければ精度は向上しない。

人間だってそうなのだ(というか、逆ですね。人間が先で、ディープラーニングは後)。

机の上でうんうん唸っているだけではなくて、外に出てまず試してみる。

これを繰り返していく。

それをある程度システマティックに行う。

これが思考+試行である。

向かおう

最後は方向性の話だ。

僕は志向性というものを大事にしていて、物事が最終到達点に行かなくても、その方向を目指すだけで、それ自体がとても素晴らしいことである、と思っている。

もちろん成功するに越したことはない。

でも、その過程それ自体に価値があるのである。

ダンス・ダンス・ダンス

それは願いとか、祈りとか、そういう言葉に置き換えられるかもしれない。

自分が価値があると思うこと、それに夢中になって取り組んでいること、が結果として偶然誰かの為になっているという状況。

届くか届かないかは、神のみぞ知るのだ。

でも、届くことを願って、僕は踊り続けるのである。

本質的なことだけをやりたくないか?

考えたことを試し続けること、それが自分でも価値があると思って信じること。

そこに嘘偽りがないこと。

そうすれば、結果として言行一致的になるだろう。

自分が吐く言葉に真実味が帯びてくる。

本質的な仕事だけをやりたいと思うようになる。

至高のマネジメント

本質的な仕事は一見青臭く見えるけれど、人の心を打つ。

顧客もそうだし、メンバーもそうだ。

みんな心の奥ではそれを願っている。

でも、何らかの抑制が働いていて、できないでいる(日本社会ではその抑制が特に強い)。

それを崩す。

本質的なことをやって、高い成果を出す。

誰にも文句を言わせないようないい仕事をする。

これが至高のマネジメントである。

絶景かな!絶景かな!

僕はまだ途中にいる。

でも、少しだけそれができる瞬間がある。

そこから見える景色は絶景だ。

それではまた。

いい仕事をしましょう。


あとがき

僕のブログは同じことの繰り返しです。

焼き直しをしているだけ。

それがすごく虚しくなる時があります。

誰の役にも立っていないんじゃないかって。

でも、同じことを違う表現方法で繰り返し言うことにはきっと価値があるはずです。

というか、あって欲しい。

そんな風に僕は自分を慰撫しながら、自慰的なブログを書き続けていくつもりです。

暖かく見守って頂けたら幸いです。